6/30(Sun) | バリ・スランガン 8:00-Blue Water Express-10:30 ギリ・トラワンガン ギリ・トラワンガンでリラックス |
宿泊先 | Good Heart Resort / US$48.09 (\4,760) per night (当初私が予約していたGiliano Residenceは突然の営業休止。同一オーナーのホテルに代替宿泊のため差額負担なし。) |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com venere (英語・日本語)] | |
諸費用 | Blue Water Express: US$69=\6,820 馬車(チドモ/cidomo): 50,000Rp=\500 |
関連サイト | アジア総合リンク インドネシア バリ島 ロンボク島 Gili Islands Maps by Gili Paradise |
バリ島には1泊しただけでギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)へ向かう。
2年前にロンボク島に来たときは、ギリ3島(3 Gili Islands)の一つ、ギリ・メノ(Gili Meno)に滞在したのだが、今回は三つの島の中で最も華やいだ雰囲気があると言われるギリ・トラワンガン(Gili
Trawangan)に滞在することにした。
前回のときはロンボク島からバンサル(Bangsal)を経て公共の船を使ってギリ・メノ(Gili Meno)に渡ったのだが、今回は煩わしい思いをせずにバカンスを楽しみたかったので、バリ島からブルー・ウォーター・エクスプレス(Blue
Water Express)を使って、直接ギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)に行くことにした。
バリ島からギリ3島(3 Gili Islands)へ行くボートは、Gili Fast Boats Serviceのウェブサイトを見る限りでも様々な会社がサービスを提供しているが、ブルー・ウォーター・エクスプレスは日本人スタッフがいるので、万が一のときに安心感があるから使ったのだ。
事実、チケットの手配がうまくいっておらず、トラブルになりそうだったのを彼の仲介で事なきを得たので、インドネシアのようなルーズな国で、いざというときの日本人スタッフの存在は大きい。
ちなみに、バンサル(Bangsal)の煩わしさは、私の2011年7月31日の旅行記のほか、2007年7月と少し古くなるが、世界三大仏教遺跡と東南アジアの旅のサイトからギリ3島への道(その行き方)をご覧になるといいだろう。
これらに加え、Wikitravelに書かれているAvoid interactions with touts and helpersを合わせて読めば、間違っても個人旅行の初級者が経由すべきではないことがわかるはずだ。
場合によっては、金で安心と時間を買う、ランガ・ウィサタ・ツアー&トラベル(Rangga Wisata Tour & Travel)のチャ−ターを使うのも一考だろう。
バリ島からギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)へ | ||||
バリ・スランガン港(Serangan Harbor Bali) | ||||
ブルー・ウォーター・エクスプレス(Blue Water Express) | トゥルック・コード(Teluk kodek, Lombok) | |||
ギリ・トラワンガン港(Gili Trawangan Harbor) | ||||
グッド・ハート・リゾート(Good Heart Resort)のオーナー、ライズマン・プルナワディ(Raisman Purnawadi)さんと |
朝の7時、ブルー・ウォーター・エクスプレス(Blue Water Express)の迎えのミニバンがホテルまでやってきた。
それに乗ってボートが出航するバリ・スランガン港(Serangan Harbor Bali)まで行く。
この送迎料金はボートのチケットに含まれていて、別に払う必要は全くない。
港では方々から集まってきた旅行者と一緒に軽食とコーヒーを嗜みながら出航時間まで過ごす。
周囲を見渡したが、日本人旅行者は残念ながら私1人だけであった。
また、私が泊まっていたクタ(Kuta)では一般的なカフェやレストランでの無料Wi-Fi環境がここでもあったのだが、レセプションから遠い席だと電波の入りが悪く、データSIMカードを使った通信に頼ることになった。
この分だとギリ・トラワンガン(Gili Trawangan)のホテルも部屋で使うというのは無理かもしれない。
私の乗ったボートはほぼ定刻通りに出航し、途中のトゥルック・コード(Teluk kodek, Lombok)を経由して、11時前にギリ・トラワンガン港(Gili
Trawangan Harbor)に到着した。
ただ、ここから予約してあるギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)まではどのくらい距離があるのか見当もつかなかった。
港にあった案内カウンターで聞いたが、ホテルのある方向を指さすだけだった。
意を決して少し歩き始めたが、汗が噴き出してくるほど暑いし、小道に入り込んで迷うと時間の無駄になるので、馬車(チドモ/cidomo)が集まっているところで御者と交渉することにした。
ところが、彼らは全く値引き交渉に応じない。
まさか定価ということはないよな、と思いつつ、彼らの言い値(50,000ルピア=500円)でホテルまで行ってもらうことにした。
ちなみに、前出のランガ・ウィサタ・ツアー&トラベルの宮本さん曰く、ビーチエリアの移動は一律50,000ルピアだそうだ。
馬車で到着したギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)、表門には「部屋あります(rooms available)」という張り紙があるのに、閂がかけられていた。
それを見た御者は私に向かって「このホテルはクローズした。」と英語で言った。
私が馬車を下りて、ほかに入口がないか、連絡先が書かれていないかと探し始めると、どこから現れたのか、近所のインドネシア人たちも集まり始め、英語で口々にこう言った。
「このホテルは数日前から閉まっている。ゲストの白人が全員どこかに移動して行った。ここのホテルのオーナーを知っているが数日前から姿を見ない。あなたはお金をここに払ったのか?」
御者はそこで意味深なことを言った。
「ここのホテルのオーナーは別のホテルのオーナーと同じだ。50,000ルピア払えば、そこへ連れて行ってやる。」
私は思った。
「こいつを信じていいのか。あるいは他に方法がないのか。このまま別のホテルに行けば、ホテル代は払い損だ。」
頼みの綱は印刷して持参したホテルのバウチャー(voucher)に書かれた連絡先(hotel contact number: +62 819 36
715991)だ。
なぜ固定電話でなく、携帯電話番号なのかは後でわかったことなのだが、現地SIMの入ったiPhone 3GSを取りだして電話をしてみると、意外にも簡単に繋がり、5分でそこへ行くから、と言われた。
インドネシア人の5分というのが当てにならないことはわかっていたが、これで御者にはお引き取り願うことにした。
ところが、というか予想通り、5分でホテル関係者が現れることはなかった。
ギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)のそばには「部屋あります(rooms available)」と書かれたゲストハウスがいくらでもあったし、挙句の果てには「私のホテルに来ないか?」という人が何人も現れた。
こういう輩が信用できないのは百も承知だったが、汗は滴り落ち、Tシャツも短パンもびっしょりになって、いつ来るともわからない人を待ち続ける私はとんだピエロだったかもしれない。
さすがに30分たって、業を煮やして電話をすると、今度は「お客が多くてまだそちらには行けない。」などと言う。
ふざけろよ、と思い、藁にもすがる思いでランガ・ウィサタ・ツアー&トラベルの宮本さんに助力を求めた。
別のホテルを探すにしてもロケーションのアドバイスが欲しかったからだ。
そして、彼女と何回かやりとりしている間に、自転車に乗った一人の男性が私の方に向かっているのが見えた。
周囲にいたインドネシア人の一人が叫んだ。
「彼がここのオーナーだ。話をすればいい。」
私が電話したときに出たのは女性だったが、オーナーは男性だったようだ。
自転車に乗ってやってきたオーナーのライズマン・プルナワディ(Raisman Purnawadi)さんは、物腰のやわらかい人だった。
彼は、グッド・ハート・リゾート(Good Heart Resort)と、ギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)の双方のオーナーで、しかも宮本さんとも知り合いだったようだ。
彼と一緒に行ったグッド・ハート・リゾート(Good Heart Resort)は、ギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)と違ってビーチの目の前にあり、しかも独立したコテージがそれぞれのお客に割り当てられていた。
このホテルはagoda.jpを通して予約しても、ギリアーノ・レジデンス(Giliano Residence)の倍近かったのではないかと思われるが、差額の宿泊料の支払いはなく、そのまま泊めてもらえることになった。
日本の常識で言えば、当然の結果なのだが、それがそのまま当てはまらないのが外国なので、オーナーの好意と受け止めておいた。
ライズマン・プルナワディ(Raisman Purnawadi)さん曰く、この島のホテルは、繁忙期には電気が不足するのが常のようで、ギリアーノ・レジデンス(Giliano
Residence)も電力不足が原因で一時的な営業休止に追い込まれたとのことだ。
2年前に行ったギリ・メノ(Gili Meno)のトロピカル・ハイダウェイ(Tropical Hideaways)も昼間は電気が使えなかったので、電力供給が十分でないということは、ギリ3島(3 Gili Islands)に共通することなのだろう。
特に安宿の場合は、そのリスクが高いということを認識する必要がありそうだ。
一方で、私が泊まったグッド・ハート・リゾート(Good Heart Resort)は、電気の供給が途切れることはなく、Wi-Fi環境も整っていた。
しかもホテルの隣のみならず、ビーチ沿いには銀行のATMがいくつかあり、米ドルを現地通貨に両替するのに苦労した2年前のギリ・メノ(Gili Meno)と違って便利なことこの上なかった。
ホテルにチェックインした後で、昼食を取りに外へ出たときは午後1時半を過ぎていた。
ビーチ沿いのレストランで昼食を取っていると、ビキニの女性がわんさか日光浴しているのが見える。
中にはトップレスの人もいる。
とてもイスラム圏のビーチとは思えない。
夜になると、この島はパーティアイランドと化すらしいが、少なくとも私が泊まっているホテルの周辺は静寂そのものだった。
明日になって自転車で島めぐりをすれば、また違った光景を見ることができるかもしれないが、白人たちが夜通し騒いでいるのはごく一部のところだけなのだろう。
今日のところは昼間のトラブルで疲れたので、夕食後にLombok Dayang SPAというところでマッサージをしてもらい、ホテルに戻るとそのまま寝込んでしまった。
明日はもっとアクティブに動けるだろう。