7/15(Tue) | マラッカ 9:30-(Bus/Bakti Express)-14:30 メルシン 15:10-(Ferry)-17:10 アイル・バタン(ABC/ティオマン島) |
宿泊先 | Johan's Resort / M$70 (\3,220) per night |
諸費用 | Bakti Express: M$11.2=\520 (see also here) Ferry: 往復M$50=\2,300 |
関連サイト | アジア総合リンク, マレーシア マラッカ ティオマン島 |
アドバイス |
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9時30分、私たちの乗った "Bakti Express"のバスは、ミュージカル「南太平洋」のロケ地として有名なティオマン島(Pulau
Tioman)への玄関口、メルシン(Mersing) へと向かう。
車内の乗客は、私たちと同じように、リゾート地へ向かおうとしているバックパッカーのほか、地元のマレーシア人も多数いて、庶民の足としても親しまれているのがよくわかる。
バスはしばらく走ると、途中のドライブ・イン(roadside restaurant)で昼食休憩となる。
ここでも女性スタッフが多く働いているが、正統派の衣装を纏って仕事をしている人は皆無で、土産物屋のお姉さんなどは、髪の毛をスカーフで覆っているだけで、「肌を人前で見せない」という戒律は、どこ吹く風とばかりに、半袖のポロシャツを着ているのを見ると、そことなく校則破りをしている女子高校生(!?)のような感じがしないでもない。
それに、ここの食事のメニューに「タイガービール」があること自体が、イスラム圏の国とは思えないものがある。
でも、冷蔵庫で1本も冷やしていなかったけれどね・・・
マレー鉄道(Keretapi Tanah Melayu Berhad/Malaysian Railways)との乗換え地点ともなっているクルアン(Keluang)で、乗客の若干の入替えがあり、そこからさらに100km余り走ったところに目指すメルシン(Mersing)はある。
約5時間の長旅から開放され、ホッとしてバスから降りると、さっそく客引きがやってきた。
その客引きとは中国系のお姉さんで、英語はむろんのこと日本語も話せるようで、その人に何となくついて行った旅行会社が"Island Connection Travel & Tours (M) Sdn. Bhd.(環堡旅遊有限公司)"という、私たちがティオマン島行きのパックツアーを申し込んだところである。
この旅行会社はその名が示す通り、中国系の人がやっている会社のようで、先の客引きをしていた女性と私たちの交渉相手となった年配の男性、それに順番待ちの間の私の話相手をした若い男性スタッフの、総勢3名で切り盛りしているようである。
当初は、ここに1泊して情報収集を!と思っていた私たちだが、この旅行会社の人が言ったフェリーの値段もホテルの値段も、「地球の歩き方」相場と同等くらいだったので、信用して申し込む。
ホテルの方は、もちろん「エアコン付」のものを申し込んだのは言うまでもない。
最初は1泊M$25(\1,150)のところを紹介されたのだが、ここは当然のことながらノン・エアコンだったようで、エアコン付のところをリクエストしたところ、紹介されたのが"Johan's
Resort (M$70=\3,220)"というところで、場所はアイル・バタン村(Kampong
Air Batang)にあるとのことだ。
そして、彼曰く この村は"It's best in Tioman Island."ということらしい。
ちなみに、彼の発した日本語が「時間ない!船出る!ティオマン島、水(mineral
water)高い!」だけなのをみると、ほとんど話せないに等しいのだろう。
従って、彼との交渉は英語!でも何とかなるものなんです・・・キャリアだけは積んでますから・・・と、いうことで、ホテル4泊に往復のフェリー2人分を合計したものが、今回のティオマン島(Pulau
Tioman)へのパックツアー代金というわけだ。
「時間ない!船出る!」と急かされて、送迎車に乗せられ、到着したフェリー乗り場、運転手をしていた旅行会社の兄ちゃんの言われるがままにフェリーに乗り込む。
すでに乗船客は満員という状況で、船室はおろか甲板にまで人がはみ出している。
私たちが乗り込むとすぐにフェリーは出航し、みるみるうちにスピードを上げ、甲板に立っている私の身体に水飛沫(みずしぶき)
がたっぷりとかかるようになる。
まさに、Tシャツに短パンというスタイルで乗って大正解で、下は海パンでも良かったぐらいである。
従って、船の揺れも相当なもので、船室にいたら「船酔い」との闘いをするハメになったところであろう。
それにしても、何だかよくわからない間にフェリーに乗っていた!っていう感じだね・・・
メルシン(Mersing) を出航したフェリーは、約1時間30分も乗ると、ティオマン島(Pulau Tioman)の最初の寄港地であるゲンティン村(Kampong
Genting) に到着する。
ここと、次のパヤ村(Kampong Paya)は、どちらかと言うと、観光客よりも地元の人が利用するところらしく降りた人も地元っぽい感じがする人が多い。
その次が、島一番の高級リゾートのベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・リゾート(Berjaya Tioman Beach Resort)で、ホテル専用の桟橋といったところか?
また、シンガポールからダイレクト・フェリーを利用すると、この桟橋に到着することになる。
実のところ、私たちの立てた当初の計画では、このルートを利用しようとしていたのだが、結果的には使わないで正解だったのだ。
もちろん、シルクエアー(MI=Silk Air)やペランギエアー(9P=Pelangi Airにてクアラ・ルンプル(Kuala Lumpur)やシンガポール(Sinagapore)、クアンタン(Kuantan)
からの飛行機利用でも、ここを利用する機会が多くなるし、日本からの「ティオマン島&シンガポールのパックツアーの宿泊先は、ほとんど全てがここだ。
そして、4番目の停泊先がテケッ村(Kampong Tekek)で、ここは桟橋に屋根まで付いていて、降りる人も今までのところよりは多いようだ。
「地球の歩き方」によれば、ここが「島内の中心地で一番便利だ」ということなのだが、旅行会社の親父が歯牙にもかけなかったところをみるとあまり良いところではないのかもしれない。
それとも、あの親父が私たちをアイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)に送り込みたかっただけなのか?
まあ、いずれなのかは、この島に滞在していればわかることだ。
そこからさらに北へ行ったところにあるのが私たちの泊まる、そして、旅行会社の親父がしきりに勧めたアイル・バタン村(ABC=Kampong
Air Batang)である。
桟橋を降りると、下のような衝撃的(!?)な看板を目にすることになる。
西欧人はイスラムだろうが、アラーだろうがトップレスになるので、見かねた島民が設置したのだろうか。
で、この桟橋から徒歩約5分程で、私たちが予約したJohan's Resortに到着する。
チェックインを済ませ、ここの女性スタッフに案内された部屋は、バンガロー・タイプになっていて、長期滞在向けになっている感じである。
ただ、シャワーが完全に水のみで温水とならないのは、高級ホテル慣れ(!?)した私たちにはちょっとばかりショックであるが、熱帯地方なので、これで充分だという考え方もできないこともない。
まあ、シャワールームとトイレに仕切りのカーテンがないのは、マラッカ(Malacca)より始まっていることなので慣れたものの、次第にホテルのグレードが落ちてくるのが実感できるようだ。
この島は中級クラス(!?)のホテルでさえ、こんな感じなのだから、日本人用のツアーに件(くだん)
の高級リゾートホテル以外使えないのは、自明の理というものなのだろう。
ホテルに荷物を置いた私たちは、徒歩にてテケッ村(Kampong Tekek)まで散策に行くことにする。
と言っても、夕暮れがやってくるまでの間に戻ってこないと、真っ暗な夜道を帰ることになりそうだ。
何と言っても、唯一の道はやっとバイクや自転車が通れるほどだから、タクシーなんていう都市文明の利器を使える可能性はゼロである。
そういった意味では、夜になれば移動の自由が制約されることにもなるが、大自然の中でゆっくりと流れる時間を楽しむには最適のところかもしれない。
それに、この村でネオンギラギラの夜は期待できないし、あっても欲しくない。
こういった状況だと、日本人観光客曰く「何もないところよ!」となるのは必定か?
従って、この村で我が同胞をみかけなかったとしても不思議でもないかもしれない。
結局、あまりに遠そうだし、暗くなると帰ってこれなくなりそうなので、テケッ村(Kampong
Tekek)行きをあきらめた私たちであるが、とりあえず、今日のところは、ティオマン島(Pulau
Tioman)に無事に着いたということで良し!としよう。
明日から3日の滞在期間中に、もしかしたら行く機会があるかもしれないから・・・
それにしても、旅行会社の親父が言ってた「ティオマン島、水(mineral water)高い!」は本当だった。
高いと言っても、内地でのM$2(\90)が、島でM$4(\180) になる程度のものだったのだが・・・
そして、今日は画期的なことに、今回の旅行始まって以来、初めての休肝日となった。
その気になれば、と言うより無理しなければ、いくらでも禁酒できるお国柄なのにね・・・
7/16(Wed)-18(Fri) | ティオマン島で寛ぐ |
宿泊先 | Johan's Resort / M$70 (\3,220) per night |
関連サイト | アジア総合リンク, マレーシア ティオマン島 |
白い砂浜に青い海、ギラギラした太陽と風に揺れる椰子の木、およそ南の島に求めるイメージ通りの光景がティオマン島(Pulau
Tioman)には存在する。
その中でも、私たちのいるアイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)と、さらに3kmほど北に行ったところにあるサラン村(Kampong
Salang)にかけての一帯が特に水が綺麗でいいとのことだ。
これは、この島にすでに1週間以上滞在している日本人観光客から仕入れた情報で、彼曰く、南にあるテケッ村(Kampong Tekek)やベルジャヤ・ティオマン・ビーチ・リゾート(Berjaya Tioman Beach Resort)の方はあまり綺麗でないらしい。
どうやら、メルシン(Mersing) の旅行会社の親父の言ったことは嘘ではなかったらしく、柳に風とばかりにフェリーに乗ったのは正解だったようである。
この島での楽しみの一つは、シュノーケリングで、特にコーラル・アイランド(Coral Island)へは日帰りツアーも出ていて、毎日のようにトレジャーボートにツアー客が乗って出かけているようだ。
私たちの場合は、こういうツアーに参加せずに、ビーチの近海でシュノーケリングを楽しむことにする。
あと、スキューバダイビングもさかんでそういったものに興味のある人は是非行くといいだろう。
ティオマン島(Tioman Island) | |
Johan's Resort | アイル・バタンのビーチ |
アイル・バタンの日没 | サラン村でのスノーケリング |
私たちのいるアイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)やサラン村(Kampong
Salang)の近海は、水の透明度が高いせいか、水深がかなりあっても魚の群れが見えたり、浅瀬に魚がいる時は、「写るんです 防水」を使って写真を撮ったりすることもできる。
ただ、水が綺麗ということは、あまり深いところまで泳ぐと、スーと吸い込まれるような感じがすることもあり、一種の恐怖感を覚えることもある。
それでも、たくさんの魚が見え隠れするのを追って、プカプカ浮いていると、時間がたつのも忘れてしまうほどで、いつまでもこんな時間が続いて欲しい!と思うぐらいだ。
私は、3日間の滞在中、この2つの村以外のところには行かなかったので、ほかの地区のことはわからないが、件(くだん)の日本人の情報が正しければ、行くだけ無駄なので止めておいた。
何しろ、この島は村から村への移動は、1日数便しかないシーバスを利用しなければならず、あえて魅力のない地域へ遠征して貴重な時間を浪費することもなかったからだ。
ちなみに、連れの友人は3日目に、私と別行動を取って、ジュアラ村(Kampong
Juara)へのトレッキングをやったそうで、寒がり(!?)の彼でさえ、汗だくになったそうなので、つくづく私は行かなくて良かったと思った。
もし、私が一緒に行っていたら、今頃は、こんな平和な手記など書いていないことだろう。
そして、もう一つの楽しみは、もちろんビール片手の昼寝なのだが、こちらの方はロケーションを考えてやらないと失敗することになる。
アイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)やサラン村(Kampong Salang)のビーチでは、よくビーチリゾートでお目にかかる、デッキチェアーにビーチパラソルなんていうものはないので、椰子の木の木陰の下にシートを敷いて昼寝をするのだが、日光浴大好きの欧米人のようにしたければ、ロケーションはあまり問題ではなくなるが日焼けには十分な注意が必要なのは言うまでもないだろう。
飲み物は、ミネラル・ウォーターのペットボトルの持参は基本中の基本だが、ビールについてはどこにでも売っているわけではないので、ソフトドリンクだけで我慢できない人は、缶ビールを売っているレストランでテイクアウト(take
away)するしかない。
一応、ここはイスラム圏の国だから、ビールの購入に苦労するのは、リゾート地でも同じのようである。
ちなみに、密かな期待を抱いた、トップレスの金髪美女については、ほとんど見ることができないようだ。
何と言っても看板まで出ているもんな!英・仏・独語で!「トップレスとヌーディストは禁止」と・・・
私たちがアイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)のビーチで、ビール片手にごろ寝をしていた7月17日、マレーシアはイスラム暦の第3月(Rabi'
ulawal)12日のムハンマド誕生祭(Prophet Muhammad's Birthday)の祝日に当たっているのだが、ここでは村内にモスク(mosque)すら見当たらないせいか、いつもと変わらぬのんびりとしたリゾート地の風景が目の前に広がるだけである。
そうした雰囲気のせいか、おおよそ犯罪などとは無縁で、最初はパスポートなどの貴重品をどうしようか?と思っていた私も、ホテルの部屋に置いて出かけるほどになってしまった。
ビーチの方も人気(ひとけ)はあまりなく、人々は思い思いのスタイルでバカンスを楽しんでいる。
さすがに、日光浴大好きの欧米は、日差しが強いのをものともせずに日向で読書をしたり、絵はがきや日記らしき書物をしているが、こればかりは、私も長時間真似することはできない。
もちろん、最近ではビーチでの過ごし方を「ウォークマン」持参による音楽鑑賞から、読書で時間を潰すスタイルに変更してから、多少の慣れは出たものの彼らの忍耐力(!?)にはとてもかなわない。
ところで、この島にいる間の食事はと言えば、これこそ、お決まりのパターンと化してしまったようで、朝食はホテルのレストランで、トーストにバター、それにオムレットとホットコーヒーという典型的な洋食を、昼食は、ビールが飲めるという理由で、アイル・バタン村(Kampong
Air Batang)にいた時は、ビーチ前にある"Nazri's cafe"を専ら利用して、マレーシア名物のやきそばを、さすがに、夕食だけは毎晩レストランを違えていたが、食べるものは、だいたい肉料理が多かった。
もちろん、ここはイスラム圏の国、豚肉(pork)だけはなかったが、さすがに"plain
rice(白飯)"だけは、日本のものが世界一でしょうね。
当地のものは、パラパラしたインディカ種の米だから、ただ炊いただけでは、おいしくありませんね〜
それと、アイル・バタン村(ABC=Kampong Air Batang)の隠れた名物は、レストランの床で惰眠を貪る野良猫!
普段は全くやる気のかけらもなく、ごろ寝を続ける猫たちが、餌を与えてやったときだけは起きる。
食っちゃ寝!食っちゃ寝!といった感じで、ここの村の猫たちは、とても怠惰な生活を送っているようだ。
また、レストランやショップのマスターは、商売よりもオシャベリの方が熱心なくらいの人も多く、昼食に行った"Nazri's
cafe"でも、マスターはゲストのテーブルにてオシャベリに余念がない一方で、実働部隊は2人いる高校生ぐらいの女の子である。(もしかしたらマスターの娘かな?)
でも、彼女たちは計算が苦手(!?)のようで、お蔭で私たちは、ナチュラル・ディスカウントの恩恵を受けることが多かったのだけどね。
これは、サラン村(Kampong Salang)に行ったときでも大差なく、ジュースを買いに入った店で、誰もいないのかと思って出て行こうとしたら、おもむろに客席から立ち上がった男が
"What do you want?"とか言ってくるので面食らったことは1度や2度ではない。
要は、あくせく働かなくてもいい環境が彼らをそうさせているのだろうが、片手間の仕事で生活できるのだから羨ましい限りである。
昼間、ビーチで寝転び、海の中をシュノーケリングで散歩した身体には、やはり温水シャワーを浴びたいところなのだが、私たちの泊まっているホテルでは、残念ながら水しか出ない。
それも水圧の関係なのか、チョロチョロとしか出てなかったのが、16日の夜には出なくなってしまった。
こうなると、蛇口の水を直接浴びるしかないのだが、腰を大きくかがめ、便器の縁を視野にいれながら洗髪しなければならないのは何とも言えない気持ちだ。
ちなみに、「シャワーが出ない。」というのを英語で"Shower dosen't work."と表現するが、このフレーズは主語を変えればいろいろ使える。
要は、働かない!ということなのだから・・・
アイル・バタン村(Kampong Air Batang)に滞在する日本人は、私たちを含めて数人しかいないようだが、その中でも一際大人気なのが、この島への来訪とともに話が村中に広がったという、2人組の女子大生だ。
私たちがその話を聞いたのは、帰る前夜の18日だったのだが、彼女たちは17日にこの村へ来て以来、話の的らしく、欧米人女性のバックパッカーは珍しくも何ともない当地で、日本人はよほど珍しかったのだろう。
それに前出の日本人曰く「綺麗な女の子で英語もペラペラ(ICUの女の子なので英語力は当然とも言えたが)」ということなので、"Nazri's cafe"のマスターなどだったら、いきなり椅子を持ってきて延々と話し込むに違いないだろう。
私たちも、できればそうしたかった。
すべての予定をキャンセルして・・・でも時すでに遅し・・・
7/15(Tue) | アイル・バタン(ティオマン島) 7:00-(Ferry)-10:30
メルシン メルシン市内観光 |
宿泊先 | Embassy / M$35 (\1,610) per night |
関連サイト | アジア総合リンク, マレーシア ティオマン島 |
午前7時、まだ夜が明けたばかりの桟橋から私たちはメルシン(Mersing) 行きのフェリーに乗る。
「いつまでこの島にいるかわからない、早起きできたらフェリーに乗って帰る。」なんて言っていた前出の日本人旅行者も、どうやら起きられたようで、私たちと同じフェリーに乗ってきた。
彼曰く「2ヵ月にわたるヨーロッパ旅行も、残りはマラッカ(Malacca)とクアラ・ルンプル(Kuala
Lumpur)で終わりとのこと。」で、フリーターならではの気儘な旅行も肝心の資金が尽きてきたらしい。
私たちも、バカンス休職(!?)なんていう制度があれば、このような気儘な旅行ができるのに!といつも思うのだが、いっそのこと帰りのフライトを変更しちゃおうかな!
今回ばかりは、それが可能なのだから・・・
私たちの乗ったフェリーは、往路と違っていかにもスピードがなさそうな感じで、4日前とは逆のコースでティオマン島(Pulau
Tioman)の各桟橋から乗客をピックアップしていく。
そして、甲板も船室も満室となったフェリーは、最終寄港地であるゲンティン村(Kampong
Genting)を出発すると、精一杯のスピードを出して、南シナ海をメルシン(Mersing)へと向かう。
しばらくすると、同時刻に出発した後続の高速フェリーに追い抜かれ、ただ大海原が広がるだけの景色にも飽きてきて、早起きを強いられた身体に睡魔が襲ってくる。
それでも、甲板の椅子席で寝ているのは苦痛で、できれば舳先でマグロのように寝ている白人女性のようにできればいいのだが、彼女たちの両サイドに身体を横たえたら最後!
ちょっとした揺れでもって、南シナ海に飛び込むハメになりそうなので、やめておいた方がよさそうだ。
かと言って、船室も、ノン・エアコンだしチョット勘弁かな!というところか・・・
メルシン(Mersing) |
3時間30分の船旅を終え、メルシン(Mersing)に到着した私たちは、これからマラッカ(Malacca)へ行くという日本人と別れ、町へホテル探しに出かける。
途中の観光案内所で、エアコン付のホテルをいくつか紹介してもらい、その中から決定したのが"Hotel
Embassy"である。
もちろん、もっと安く泊まりたいのであれば、部屋もファン(fan) しかないところになるのだが、件(くだん)の日本人曰く「蚊取り線香も効かずに、寝苦しい夜が続く。」とのことらしいので、エアコン付のホテルにする。
ところで、この町は観光地というより、リゾート・アイランドへの中継地としての要素が強いので、宿帳を見る限り、長逗留が多い欧米人でさえ1泊がほとんどである。
まして、即座に次の拠点へバスで移動できる時間に着いたにもかかわらず、1泊する必要性はまるでなく、食って寝る以外に何もすることがない町に留まったのは失敗と言えよう。
わずかに、タクシーで近郊のビーチへ遊びに行くか、最初からプール付の高級ホテル"Merlin
Inn Resort"に泊まった場合のみ、ここで泊まる価値があるのではないだろうか?
そうとなれば、最後に残された道は「ザ・買い物」に専念するのみであろうか?
とは言うものの、ここは観光地ではないから、土産物なんか売っているところは町中で数軒だけ!
しかも、値切り交渉はティオマン島(Pulau Tioman)の土産物屋と同じで、せいぜい1割引き程度が限度!
マラッカ(Malacca) と違って、独占状態となっているだけに、このあたりは超シブイね・・・
そこで、連れの友人にヒントを得た(と言うより真似した)のが、スーパー・マーケット"Perkson
Ria"作戦!
3年前(1994.9.8)にフランスのニース(Nice)で使った、インスタント・スープを大量に購入して職場の土産としようというもので、今回は10個の「中華スープ」をGETして万事OK!という感じかな?
でも、そのお蔭で現地在住と思われて、食器が当たる抽選カードまでもらうハメになった私!
それにしても、こんな田舎町(!?)のスーパーでも、バーコードを使って会計してたのには、感心!感心!
だからって、鍋なんか当たるまで買い物しないよ・・・
明日にはシンガポールなんだから・・・