9/20(Wed) | グリーン島で海水浴 |
宿泊先 | Holiday Inn Cairns / A$150 (\12,000) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | グリーン島往復のフェリー: A$34=\2,720 |
関連サイト | オーストラリア ケアンズとグレート・バリア・リーフ |
午前7時40分、ホテルの前にトリニティ・ワーフ(Torinity Wharf)行きの無料シャトルバス(Free
Courtesy Coach)が横付けされて、いよいよ素敵なグレート・バリア・リーフ(Great
Barrier Reef)のビーチ・リゾートでのバカンスが始まろうとしている。
私たちの滞在しているケアンズは、ホテルの目の前がビーチであったり、歩いて行ける距離にビーチがあるわけではないので、毎日が遠足(excursion)となる宿命を抱えていることになる。
しかし、逆に言うならば、ここに滞在している間、日替わりの遠足を楽しめるわけだから、そういう計画をするのも旅の楽しみの1つと言えるかもしれない。
そこで、私たちがここからどこのビーチに行くか?ということを決める上で参考にした資料がある。
少し古くなるが、1992年7月号の「海と島の旅」の「世界の快適ビーチ176大図鑑」のコーナーである。
ケアンズからの日帰り圏内の主なビーチ 海と島の旅(1992.7月号) 「世界の快適ビーチ176大図鑑」より |
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主な行き先 | グリーン島 | フィッツロイ島 | ミカマスケイ | フォーマイルビーチ (ポートダグラス) | パームコーブ |
ケアンズからのアクセス | 船で45分 | 船で60分 | ツアークルーズ | 車で50分 | 車で20分 |
白さ抜群 | 真っ白 | まあまあ | 真っ白 | 白くはない | 白くはない |
広さや長さが自慢 | YES | NO | YES | YES | YES |
夕日にうっとり | かろうじて | 見えない | ばっちり | 見えない | 見えない |
シュノーケリングに良い | ばっちり | 多少は可能 | ばっちり | 不可 | 不可 |
マリンスポーツ各種OK | ばっちり | ばっちり | 不可 | 多少は可能 | 多少は可能 |
ここは無人島 | それに近い | それに近い | 無人島 | 陸続き | 陸続き |
水着GALわんさか | ばっちり | まあまあ | ツアー参加者次第 | まあまあ | まあまあ |
目の前にホテルあり | 至近 | 至近 | ない | 至近 | 至近 |
食事ができる | 可能 | 可能 | 不可 | 可能 | 可能 |
私たちの参加したグレート・アドベンチャーズ(Great Adventures Outer Reef & Island Cruises)のツアーには、パンフレットの表記が英語と日本語のものがある"Welcome to your Great Adventure! (グレート・アドベンチャーズにようこそ!)"に掲載されたもののように、グリーン島(Green Island)とノーマン・リーフ(Norman Reef) のパックツアーや、フィッツロイ島(Fitzroy Island)とムーア・リーフ(Moore Reef)のパックツアーなど、1回のツアーで様々な楽しみがある、といったものも多かったが、やはりグレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)の素晴らしさを満喫するなら、1ヵ所滞在型というのがベストであろう。
それに、いろいろなオプション(optional extras)が付いていても、それをすべて使いこなすには、超人的なハード・スケジュールに挑まなければならなくなりそうだからだ。
従って、私たちのリクエストであるtransfer onlyに応えて、"Harumi"さんというツアーデスクの女性が薦めてくれたのが、英文のパンフレット"GET
TO GREEN ISLAND FAST!"の、まさにtransfer service only (34A$=\2,720)のクルーズである。
ケアンズのグレート・アドベンチャーズ・ターミナル(Great Adventures Terminal) から出航する午前便のクルーズ船の時間は、"Welcome to your Great Adventure! (グレート・アドベンチャーズにようこそ!)"に掲載のツアーが8時30分、 "GET TO GREEN ISLAND FAST!"に掲載されたグリーン島行きが9時になっているようだ。
まあ、ほとんどの乗船客は8時30分発の便だから、8時の乗船開始から続々と船に乗り込み始めている。
しばらくすると、船内アナウンスが英語と日本語で「無料のコーヒー・紅茶のサービスがある」ということを伝え始めているのが、外にいる私たちの耳にも達する。
日本人観光客のほとんどは、8時30分発の便で出航するのか、間際になっても乗船しないのは、私たちだけのようで、係員が心配して
"Do you have a ticket?"と聞きに来るぐらいだった。
どうやら彼女は私たちが積み残しの人だと思ったらしく、9時発のチケットを見せたら、安心したようだ。
こういう場合だけは、少数派になった方が係員から気にしてもらえる分だけ良いかもね・・・
午前9時、私たちを乗せたクルーズ船は、グリーン島へ向けて出航する。
日本にいる友人たちの「今、オーストラリアは寒くないの?」という言葉とは裏腹に、輝くばかりの太陽が甲板に照りつけ、海にもキラキラと反射している。
最初はからだに心地よく感じた海風も、だんだん船のスピードが上がるにつれて、甲板を朝日を浴びていた私たちには、強い向かい風となってくるが、みんなあまり気にする様子はない。
この船に乗っているのは、私たち以外は、ほとんど欧米人だから、みんな日向を好んで席に座っているから船室に座っている人が相対的に少ない。
どうやら、西欧人に共通して言えるこの傾向は、先祖を辿れば、ほとんどがヨーロッパからの移民であるオージー(Aussie)も受け継いでいるようだ。
そういう私も、当然「郷に入っては郷に従え」であるから、甲板にて日光浴(!?)である。
ケアンズを出発して約1時間弱、目の前にうっそうとした緑の生い茂る島が見え、海水の色も透き通ったエメラルド・グリーンに変わってくる頃、私たちの乗ったクルーズ船が、グリーン島に横付けされる。
この島の最大の特長は、リーフ上にある珊瑚礁の島だということで、浅瀬でもシュノーケリングが十分に楽しめるということだ。
もちろん、きめ細かい白砂のビーチは、まぶしいほどで、これについては何も言うことはない。
ここでの私たちの楽しみは、もちろん、デッキチェアに寝転がってビールを飲み、日本から持って来た本を読んだりして、時間を気にせずにバカンスを楽しむというものだ。
また、隣のパラソルに、エアーズ・ロックのバスツアーで一緒だった女の子の2人組がいたことは、全くの偶然とは言え、バカンスの1ページに華やかな色を添えるには、十分なものであったと言えよう。
彼女たちは、JTBのフリー・ツアーで遊びに来ていて、シドニーからエアーズ・ロック経由でケアンズを回る7泊8日の旅ということらしく、明日はタリー川(Tully
River) でのラフティング(rafting) と言っていたので、もしかしたら、明日も一緒なのかな?という期待もね!
もう一つの楽しみは、もちろん、シュノーケリングで、ビーチから間近の海で少しいるだけで魚の群れが見れるのは、なかなかグッドなものである。
せっかく、リーフ上にある珊瑚礁の島にいるのだから、これに時間を割かないのはもったいない。
しかし、この点だけに関して言えば、パックツアーを使って、ポントーン(Pontoon at Norman Reef)へ行く方が、ベターと言われているが、のんびりバカンスを選択した以上、贅沢を言うのはやめておこう。
まあ、Cカード(diving licence)を持って、本格的にダイビングでもすれば、もっと素晴らしい海の友人に出会えるに違いないだろう。
いずれにしろ、私が感じたのは、アウター・リーフ・クルーズ(Outer Reef Cruise)の中で、グリーン島とノーマン・リーフ(Norman
Reef) のパックツアーを薦めるガイドブックも多いが、私は2時間ぐらいしか島に滞在できないツアーよりは、ゆっくりと骨休めできる1島滞在型を断然薦めたい。
日本人観光客がまばらとなった午後2時過ぎのビーチで、現地駐在の母子連れも、この島には1日滞在すべき、と力説していた。
まさに、こういう現地在住者の言葉は、どんなガイドブックにも勝る一言であると言えよう。
でもさすがビキニを着るだけあって、母になっても女性の魅力はムンムンだったね。
午後8時、海岸通りのエスプラネード(Esplanade)沿いにあるという、"Harumi"さん推薦のシーフード・レストラン、"カニーズ(Kani's Restaurant)" に私たちは来ている。
さすがに現地の人にも人気があるのか、客待ちの列があるほどで、もちろん日本人も数多く見られる。
ウエイトレスも、ワーキング・ホリデイの制度を利用して来ているらしい、日本人が結構いるようなのでいつもここは日本人が多い店なのだろう。
ただ、こんなところにまで、熱海(!?)の宴会社員旅行の乗りを持ち込んで、周囲から顰蹙を買っている団体には閉口するのみで、この手の輩の登場(!?)は香港までない、と思っていた私にはショックだった。
そして、この宴会社員旅行(!?)の団体から運良くフロアを別にしてもらえた私たちが、座った席の隣には何とエアーズ・ロックのバスツアーで一緒だった夫婦が座っていた。
彼らも昼間に出会った女の子と一緒のツアーで来ているらしいが、フリー・ツアーなので、飛行機とホテル以外は基本的に別行動になるのだと言う。
最近は、その手のツアーの方が人気があるというらしいので、最近は贅沢傾向の出てきた私たちもそろそろ完全フリーから乗り換える時期がやってくるかもしれない。
一方、食事の方はと言うと、彼ら曰く「お薦めは"Whole Mud Crab"というカニ(47A$=\3,760)」ということなので、私たちもさっそく賞味することにした。
まあ、昼と夜とでこういう偶発的な再会があるのも、みんな考えることは同じということなのかな?
9/21(Thu) | タリー川でラフティング(Raft 'N' Rainforestの日本語ツアー) |
宿泊先 | Holiday Inn Cairns / A$150 (\12,000) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | ツアー代金: A$122=\9,760 |
関連サイト | オーストラリア ケアンズとグレート・バリア・リーフ |
ラフティング(rafting)とは、ゴムボートで急流の川下りをするスポーツで、ケアンズ近郊ではタリー川(Tully
River)の1日コースと、バロン川(Barron River)での半日コースがある。
ツアーデスクの"Harumi"さん曰く「当然面白い方は、40ヶ所以上もの激流を乗り越えるタリー川(Tully
River)のコースで、バロン川(Barron River)のコースは、現在乾期で水量が少ないこともあって、それほど面白くない。」とのことである。
ここで思い出すのは、今年の7月29日に行った南紀の北山川の筏下りで、「スリル満点の大冒険」と銘打ってあったものの、清流下りそのものと、いった感じがあっただけに、今度は本格的な急流下りをするべく、当初のバロン川(Barron River)のコースからタリー川(Tully River) のコースへ、昨夜の予約段階で乗り換えたのは、当然の成り行きであった。
6時40分、私たちはラフト&レインフォレスト社(R&R=The Raft & Rainforest Co.)のツアーバスで一路目指すタリー川(Tully River) へ向かう。
ちなみに、この1日コースのラフティング(rafting)代金は、レージング・サンダー・アドベンチャーズ社(Raging Thunder Adventures Pty Ltd.)とともに同じで、英語ツアーも日本語ツアーも同料金である。
もちろん、参加者もインストラクターも外国人と日本人は混乗のバスとなっている。
バスの中では、ビデオ放映によってラフティング(rafting) の概略が紹介され、早朝から起こされた私たちの眠気を突き破るような早口の英語と、その後に続く日本語の解説によって注意事項等の説明がされる。 ラフティング(rafting) の装備は、水着だけになってその上にライフジャケットとヘルメットを着用し、足元は踵が固定できるサンダルか靴でなければならない。 |
そして、出発前の組分けがあり、インストラクター1人に参加者が6〜7人で1組というのが、基本的な構成で、当然のことながら外国人チームと日本人チームに分かれる。
但し、日本人チームのインストラクターは必ずしも日本人とは限らないが、アメリカのメジャー・リーグのナショナル・リーグ西地区で優勝投手となり、新人王にも輝いたロサンゼルス・ドジャース(Los Angels Dodgers)の野茂を、ピンチを迎えるたびに「シューチュー」と言って励ましたマイク・ピアッツァ(Mike Piazza)捕手のように、片言の日本語で、外国人インストラクターが「ゼンシン」とか、「ツカマッテ」と指示してくれるので、心配するほどのことはない。
また、ここでの組分けの難しさはハネムーナーの目立つ日本人チームにおいて、参加者が奇数になる組を作らなければならないハメになってしまったときに、必然というか不幸(!?)というか、男性グループの中で犠牲者が出ることになってしまうのだ。
それが、4人組で参加していたグループの中の1人で、じゃんけんで負けたために熱々チームの中に1人だけ編入させられてしまう悲劇を味わうことになったのだ。
これは、野郎だけのチームにいるよりも過酷(!?)な運命かもしれない。
ちなみに、私たちのインストラクターは、通称 "Tetsu"と呼ばれている日本人男性である。
そして、日本人のインストラクターは彼だけのようで、その他は女性を含めて、すべて外国人みたいだ。
組分けが終わると、パドル(paddle)を各自が持ってゴムボートに乗り込む。
各自の定位置は、最前列に2人、左右のサイドに2人ずつ、後部前方に1人、最後列が"Tetsu"という具合で、スタート時の清流での練習で、「前漕ぎ」「後漕ぎ」「止め」「つかまって」などの掛け声に合わせてパドル(paddle)操作を行う。
"Tetsu"曰く「女性が混じった組は、パドル(paddle)操作を理解させるのに時間がかかることがあるから、野郎だけの方が理解が早くていい!」とのことだが、私たちにとっては、やはり少なからず華があった方が楽しいに決まっている。
おそらく、乗っている全員が感じていたことだろうが・・・
清流でのパドル(paddle)操作の練習が終わると、いよいよ本格的にゴムボートを川の流れに乗せることになる。
周囲の燃えるような緑の木々を鑑賞する暇もなく、岩と岩に挟まれた急峻なところにボートが突っ込む。
"Tetsu"の掛け声に合わせて全員が一致した動作を取らないと、たちまち川の流れに対して、不利な態勢になる。
そして「つかまって」の声があると、別名「アラーム・クロック」「忍者シュート」「コークスクリュー」「ジグザグ」と呼ばれる地点を代表とする、タリー川(Tully
River) の激流地帯へ突っ込むことになる。
もちろん、ここではロープにつかまっていても、からだが飛ばされそうになることもあるので、運が悪いとボートから離れて流されて行くこともあるそうだ。
その中でも圧巻なのが、「ダブルDカップ」と言われるところで、何でも過去にドイツ人女性がボートから転落して渦に巻き込まれた時に、ライフジャケットもビキニのブラも外れて、インストラクターが目の色を変えて救出にあたった凄いところがあるらしい。
激流を通過した後は、全身ずぶ濡れとなるが、それを気にする暇もなく、パドル(paddle)を漕がなければならない時もある。
北山川の筏下りが、海パンが若干濡れるだけの「観光筏」であるのに対し、こちらはスポーツそのもので、結構体力を消耗するものだ。
そして、激流を通過して全員の無事を確認すると、「ハイ・ファイブ」と呼ばれる、パドル(paddle)を真上に立てて全員で叩き合って、さらに水面を思い切り叩く儀式(!?)をやるのだ。
場所によっては、スタッフが岩の上から、カメラやビデオを向けてくれるので、
"Tetsu"の指示があると、目線を向けながら、激流下りをやるといった技も演じなければならない。
ラフティング(rafting) のもう一つの楽しみ(!?)は、ボートが清流に入ったときに、わざと川に落ちて、一泳ぎすることもできるということだ。
と、言っても下には岩があるので、ラッコのような態勢で流される、と言った方が正しいかも・・・
"Tetsu"曰く「うちのツアーは早く出発したので遊びながら行ってるが、15分遅れで出発しているライバルのレージング・サンダー・アドベンチャーズ社(Raging
Thunder Adventures Pty Ltd.)は、うちに対抗するために遊びを結構省いているんだ!」とのことで、こちらに来て正解だと、力説していた。
また、体力勝負では絶対の自信がある外人が好きな、パドル(paddle)で水をすくって思い切り他のボートのメンバーに攻撃を加える「シャワー攻撃」も清流に入ると盛んに行われる。
こういう勝負になると、運動部出身者以外は体力の著しく劣る日本人チームは、非常に分が悪い。
その中でも、おしとやかさ(!?)を売り物にする大和撫子の乗るハネムーナーチームは、餌食以外の何物でもなく、その点では豪傑(!?)な外人女性には対抗するべくもない。
バーベキューランチと銘打っているものの、実質的にはハンバーガーと飲み物という軽食のランチタイムを1時間ほど挟み、私たちは再出発することになる。
まあ、午後のメニューも基本的には午前とほとんど変わりはないので、やることは同じである。
清流では、熱帯雨林の鑑賞と、水遊び(!?)に興じ、激流では、スリルを堪能する。
途中にあった、一段高い岩場からは飛び込みなどをして遊んだりもする。
と、言ってもオーストラリア名物のバンジージャンプ(Bungy Jump)をするわけではない。
"Tetsu"曰く「今は乾期で天気は最高だし、その割に水量もあり、夏の雨期にいる蚋(ぶよ)のような虫もないから、一番良いときに来た!」ということだ。
昼食を挟んで約5時間、スリルに満ちた"grade4(激流があり、確実な操船能力と高度なテクニックが必要とされるレベル)"のタリー川(Tully
River) のラフティング(rafting) も終わりに近づこうとしている。
残すところ、タリー・カントリー・クラブ(Tully Country Club)でのビデオと写真の鑑賞会のみである。
楽しかったラフティング(rafting) というスポーツ!
また今度やってみたい気がする。
ちなみに、今夜のディナーは、待望(!?)のオージービーフ(Aussie beef)のステーキ!
レストランは、予想に反して(!?)全く日本語の通じない"Cairns Hunters
Lodge"という店だった。
9/22(Fri) | フィッツロイ島で海水浴 |
宿泊先 | Holiday Inn Cairns / A$150 (\12,000) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
関連サイト | オーストラリア ケアンズとグレート・バリア・リーフ ケアンズから日帰り圏内の主なビーチ |
フィッツロイ島は、日本人にとって、あまりメジャーなところでないのかもしれない。
今日のグレート・アドベンチャーズ・ターミナル(Great Adventures Terminal)から出航した8時30分発のクルーズ船には、数えるほどしか日本人の乗船客がいなく、フィッツロイ島でも2日前に行ったグリーン島に比べると、はるかに日本人を見かけることが少なかったからだ。
しかし、私たちにとっては、別に日本人が多かろうが、少なかろうが、大した問題ではない。
桟橋の西側にあるヌーディー・ビーチ(Nudey Beach)は、この島で唯一のビーチであるが、グリーン島のビーチが白砂であったのに対し、ここは珊瑚の細かいかけらを一面に敷き詰めたようになっている。
従って、ビーチ・ハイアー(Beach Hire)で貸出をしているデッキ・チェアーを、自分たちの望みの場所へ、ランチ(launch)で運んでもらうか、厚手のバスタオルを敷いて寝ないと、からだが痛くて仕方がない。
もちろん、パラソルは天然の熱帯雨林の木々に頼るしかないところが、一番大きな違いだろう。
しかし、運ばれてきたデッキ・チェアーのロケーションをいろいろ考えている時、隣の木陰にいた中国人が、"Are
you lifeguard?"と聞いてくるのには一瞬びっくりしたものだ。
確かに、私の格好は、サングラスをかけ、タンクトップに海パンだったから、そう見えなくもないが、肝心のからだの方は、"lifeguard"
の場合は、もっと引き締まっていると思うけどな?
2年前に行ったモロッコで言われた "Are you Karate-man?"に匹敵する迷言(!?)だろうな・・・
人影もまばらなここでの楽しみは、もちろん読書とシュノーケリングで、月刊紙の「日豪プレス」という日本語新聞もあるので、暇を潰すには何の苦労もない。
私が日本から持ってきた本は3冊ばかりあるのだが、何と言ってもバブル時代に暗躍した詐欺師たちの話を書いた「実録詐欺・経済犯罪これがパクリだ (別冊宝島 186)」を未だに読み終わらないので、友人が「仕事をするより熱心ではないか!」と、私に毒づいている。
これは、すべて実話と銘打ってあるが、事実そうならば、現在の銀行の不良債権は、詐欺師や経済犯罪師によって毟り取られた金が、かなり入っていて、銀行の欲望に付け込まれた損害を、責任者の処罰もなしに、血税で処理しようとしているならば、大蔵省の役人は、詐欺師と同じ穴のムジナ(birds of a feather)だと言われてもおかしくないだろう。
一方の「日豪プレス」には、日本人とオーストラリア人の双方の、サラリーマンの生活を比較したような記事が載っていたのだが日本人サラリーマンの生活は、モーレツサラリーマンそのもので描かれている。
私も、2年前にインドネシアの友人を訪ねて行くまでは、いくら内地で激務な会社でも海外法人だと現地に合わせるように、のんびりしているものだと思っていたのだが、やはり休暇に熱を入れているのは欧米人であり、日本人は、内地そのままの労働慣習を持ち込んでいるみたいで、これだと一部の人間だけが、少しばかりのバカンスを取っても一向に国際評価は変わらないな!と思った。
私が想像するに西欧人の間では、ナポリの諺で「休み過ぎて死んだ奴はいない」というのがあるが、日本では「働きすぎて死んだ奴がいる」という皮肉が語られた時があったのではないかと思う。
何と言っても、バブル時代には過労死(Karoshi=death from overwork)というのが、英語になったぐらいだからな・・・
この島でのシュノーケリングは、島の"Dive Shop"でアレンジしているツアーに参加するか、そこで器材のみ借りて、地図の"Good
Snorkelling"と書かれているあたりで、自由に時間を潰すか、のいずれかであるが、時間に拘束されるのを嫌った私たちは後者を選択した。
ツアー(A$20=\1,600) でも器材のみ(A$9=\720)でも値段的にはそれほど差がないので、沖に行きたい時は、ツアーを使うのも良いかもしれない。
しかし、浅瀬でシュノーケリングを楽しむならグリーン島に軍配が上がるようで、午後になったら私も岩場の先端を廻って奥へ行ってみようと思う。
せっかくの碧い海での楽しみは、十分に満喫しないともったいないからね・・・
ダイブ・ショップやブティックのある並びに、食事などが取れるフレア・グリル(Frare
Grill) がある。
レストランは、他にもビーチの近くにあるレインフォレスト・レストラン(Rainforest
Restaurant)があるが、安く済ますならフレア・グリル(Frare Grill) の方がいいようだ。
そこで、私たちは、ハンバーガーとビールで昼食にしようと思ったのだが、出てきた特大のハンバーガーはベーコンや肉などが5段重ぐらいになっていて、最初は手で持って食べることが不可能な代物である。
まあ、私でもこれだけで腹一杯になってしまうのだが、どうして白人というのは、大食いなのかな?
若い時は、ハッとするような金髪美人が、歳をとると見事なビヤ樽のオバサンに変身するのは、決してこの食生活と無縁ではあるまい。
昼食が終わってデッキ・チェアーのあるところに戻ると、かなりのところまで日が照っていて、足の部分にバスタオルを乗せていないと、とても耐えられる状態ではなくなっている。
こうなると、綺麗な海の中にからだを浸していた方が良さそうなので、予定通りにマスクとフィンを付けて海の中へと入っていく。
浅瀬では、あまり見られなかった魚も、少し沖合を廻って西の方へ行くとかなり見られるようになる。
現地の子供が2〜3人、私のそばで同じようにシュノーケリングをやっているので、どうやらここらへんがポイントという気がしないでもない。
場所によってはかなり深いところもあるが、海は綺麗なので視界はかなり奥まで広げることができる。
また、岩場の先端付近に珊瑚礁が集まっている感じで、背が立つところでも、魚が泳いでいて、中には手で掴めそうなものもいるくらいだ。
そうして、しばらく泳いでからビーチの戻れば、からだが適度に冷えていて直射日光にも短時間なら耐えることができるようだ。
この島では、シュノーケリング以外にも、ブッシュ・ウォーキングをすることができて、島内には4つの散歩道がある。
ガイドブックだと、むしろこちらの方を薦めているようで、灯台散歩道(Lighthouse
Walk)が往復1時間、ボルダー散歩道(Boulder Walk)が往復1時間30分〜2時間、シークレット・ガーデン散歩道(Secret
GardenWalk) だと往復50分、ヌーディー・ビーチ(Nudey Beach) が往復50分という具合だ。
このブッシュ・ウォーキング、オーストラリアでは町歩きをする機会がなかった友人が、灯台散歩道(Lighthouse
Walk)を歩いたようで、私はチャッカリとカメラだけ渡して、灯台からの景色だけ撮ってきてもらうことにした。
彼は、せっかくだから!と言って散歩しに行ってしまったようだが、真夏の午後2時頃に散歩するなんて根性あるよな〜
今夜の夕食は、2日前に行ったシーフード・レストランの"カニーズ(Kani's Restaurant)"で取ることにした。
昨夜の店とは違い、さすがに日本語の通じる店には、日本人観光客があちこちで見られる。
ただ、今夜は宴会社員旅行(!?)の団体がいない代わりに、体育会系の学生風のグループがワインのボトルを3本も開けて気勢をあげている。
私たちは、ワインというのは、食前か食事中に飲むのが常識だと思っていたのだが、彼らは食後にガブガブと水のように飲んで、金髪のウェイトレスと一緒に写真を撮り、ますます意気軒昂としている。
彼らにとって、ここはレストランでなく、居酒屋に見えているに違いない。
そして、おそらく、と言うか絶対に日本人のウェイトレスは、現地の従業員に、こう言われているだろう。「日本人は団体になると、みんな人間が違ってくるのね!」と・・・
9/23(Sat) | Holiday Innのプールで日光浴 ケアンズ 14:15-キャセイ航空(CX)747-19:05 香港(啓徳) |
宿泊先 | Omni Marco Polo / \24,400 per night (日本で予約) |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | 空港バス / 啓徳空港−尖沙咀: HK$12=\170 |
関連サイト | アジア総合リンク オーストラリア 香港 ケアンズとグレート・バリア・リーフ |
今朝は今回の旅行で初めてゆっくりと朝を迎えることができた。
今までは、毎朝のバスのお迎え(!?)に間に合わせるために、遅くとも7時前には起きるといった生活をしていただけに、久々に休日(!?)を迎えたサラリーマンのような気分であった。
会員(Holiday Inn Priority Club)サービスで配達される英字新聞も、いつもの2紙に加え週末版が入っているために大量に配達されている。
日本の新聞に比べればかなり紙面が多いが、私たちにとって、関心があるのは為替と海外気象情報にアメリカのメジャーリーグの結果だけなので、その部分だけを目で追う。
どうやら、これから行く香港もTシャツで過ごせそうなことがわかる。
心配なのは、天気が曇り(cloudy)となっていたので、雨が降ってこないか、ということだけだ。
今日の午前中の日程は、友人は市内で買い物、私はホテルのプールで日光浴である。
ここのプールは宿泊者専用となっているが、もちろんグレート・バリア・リーフ(Great
Barrier Reef)の海や、郊外のビーチに1〜2時間で行けるというのに、プールで朝から泳ぐ奇特(!?)な人間は、私を含めてもわずかに4人である。
それもそのはずで、成田へ直行する日本人観光客は、荷物整理に勤しんでいることだろうし、そうでなければ、とっくにビーチへ行っていることだろう。
そして、私は冷蔵庫に冷やしてあったビールと愛読書の「実録 詐欺,経済犯罪/これがパクリだ!」を引っ提げると、プールサイドのデッキチェアーに寝転んで日光浴と読書をすることにする。
午前9時にもなると、真夏の太陽がサンサンと輝いているので、それらの合間に、プールでからだを冷やすことも忘れない。
そう言えば、別の組の2人が今日から香港・マカオ旅行へ出発するのだ。
何と、私たちは彼らと香港・マカオ旅行を一緒にしようと企んだことで、高級ホテルを転々と泊まり歩くことにしたのだ。
そろそろ彼らも成田を出発した頃であろうが、ケアンズにいる私が心配しても仕方がないので、朝酒をクイクイと飲み続ける。
もう賽は投げられているのだから、今更無事に落ち合えるかを心配しても仕方がないからね〜
正午前にホテルをチェックアウトした私たちは空港行きのエアーシャトルへ乗り込む。
結局、オーストラリアで使った費用の総額は、日本での既払分を除いてもA$1,000(\80,000)に達するようであり、これは、私が今まで行った国の中でもトップクラスに金がかかっているのではないかと思う。
これに日本での既払分のうち、香港・マカオのホテル代を除いたもの(\182,100)を加えれば、総額で約26万円であり、オーストラリア8日間の旅として見れば、フルパックのツアーとほぼ同じかもしれない。
ただ、それだけの金をかけただけあってか、毎日が充実していただけに、たった1週間で旅立たなければならないのは、非常に残念である。
まあ、この国なら再訪問してもいいかな?という印象を残せた国であったことは確かだ。
寝酒のコニャック(cognac)を飲み、ガラガラの機内で座席を4つ占領して寝台機にして熟睡すること数時間、私たちの搭乗機は、ケアンズ出発後約7時間で、目指す啓徳空港(Kai Tak Airport) に到着した。
私にとっては、昨年の12月に香港に来て以来、わずか9ヵ月たっただけで、もう再上陸である。
しかし、今回は日本発のフライトでなかったために、珍しく入国審査官から"Where
did you come from?"なんて質問をされる。
ガイドブックなどには、「どこの国でも質問がある。」という感じで書かれているが、実際には質問などほとんどの国でないために、たまにこうしてまとも(!?)に応対されると、オヤッ?と思うこと必至である。
啓徳空港(Kai Tak Airport)からオムニ・マルコ・ポーロ・ホテル(Omni Marco
Polo H.K Hotel)まではAir Bus 1 (Airport-Tsim Sha Tsui)に乗り、スター・フェリー・ピア(Star
Ferry Pier)で降りて、廣東道(ゴントンドウ/Canton Road)を歩いて行く。
こういう苦労(!?)をすると、主要ホテルまで直接乗り入れてくれたオーストラリアのシャトルバスが妙に懐かしく感じる。
そして、今夜の夕食は久々に世界3大美食の中国料理にトライだ!
でも、相変わらず英語があまり通じないようで・・・