2010年(平成22年)6月までに改正貸金業法が完全実施されることになっている。
これらの概要については、日本貸金業協会の改正貸金業法に書かれているが、「総量規制の導入」「上限金利の引き下げ」の二つは一見すると借り手の保護につながるように見えるが、別の観点から見ると、そうは言い切れないことがわかる。
改正法の概要を読むと、一つの会社からの借入残高が50万円を超えるか、複数の会社からの借り入れ残高が100万円を超えることになる場合は、年収を証明する書類を提示しなければならず、年収の3分の1を超える借り入れはできなくなると書かれている。
つまり、今の時点でレッドゾーン入りしている債務者は改正法施行後はサラ金から返済を強く迫られることになるだろう。
今まででさえ、借り手が中小のサラ金の門をくぐるときには、すでにレッドゾーン入りしているわけだから、今後は法律を守っている限り、中小のサラ金は融資ができないということになる。
また、平成19年版の「消費者金融白書」にもあるように、上限金利の引き下げで、リスクプレミアムのなくなったサラ金の経営は悪化し、大手のサラ金はともかく、中小の合法金融がバタバタと廃業することになると予想されている。
そもそも金利は債権回収の困難な度合い(リスク)を表しているとも言えるのだから、債権回収という仕事が日陰者扱いされ、法的なバックアップもほとんどない状況の日本では、暴利の禁止とともに債権回収をやりやすくすることも抱き合わせで行うことが必要だ。
そうでなければ、合法業者が消えたあとにはヤミしか残らなくなる。
ここではサラ金のことを取り上げているので関係ないや、という人も多いだろうが、奨学金などの公的融資の焦げ付きが多いのも、離婚裁判や慰謝料の請求裁判後の債権回収が順調にいかないことが多いのも根は同じなのだ。
ところで、「ワルの金儲け銭ゲバ術
」という本によれば、レッドゾーン債務者を相手に、最近儲けているのが「カード換金屋」だそうだ。
これは、換金屋に来た客に最寄りの旅行代理店に行かせて、クレジットカードで新幹線の回数券などの換金性の高いものを買わせ、それを8掛けで買い取るといった形で、実質的に融資を行うものだ。
その買い取った金券は正規の金券ショップに売却して利益を得るという仕組みだ。
ちなみに、クレジットカードでのショッピングは貸金業法が適用されないので、レッドゾーン債務者でもOKということらしい。
よく考えると彼らがどうやってクレジットカードの審査に通るのか不思議ではあるがね。
もっとも、これが使える使えないにかかわらずレッドゾーン債務者は泥沼の一途を辿るわけだが、そういった意味では貸金業法の改正も彼らにはほとんど役には立たないだろう。
ただレッドゾーンの男がすべてを真っ白にするなら偽装養子縁組か妻氏での婚姻、こういうのも多いのだろうな。
「5社に1社が撤退検討」19年版消費者金融白書 (2007.11.2 産経新聞) |
日本消費者金融協会(JCFA、木下盛好会長=アコム社長)が2日まとめた平成19年版の「消費者金融白書」で、5社に1社が消費者金融からの撤退を検討していることが分かった。 回答があった47社のうち「会社を売却して撤退」と「債権を回収してから撤退」と答えた企業数の合計は19.2%に上り、18年調査の5.6%から大幅に上昇した。 出資法の上限金利引き下げで、消費者金融会社の厳しい経営環境が改めて浮き彫りになった。 白書によると、上限金利引き下げの決定に伴い利息返還請求に基づく19年3月期の支払額は、1402億円と前期に比べて941億円増加した。 経営を圧迫する要因として、95.8%が「利息返還請求の増加」を挙げ、「貸し付け総量規制の導入」(83.3%)、「貸し付け上限金利の引き下げ」(79.2%)が続いた。 同日会見した木下会長は、「経営状況が悪化していることが如実に表れている。 ここ1、2年で会員数も大幅に減っている」と語り、業界の取り巻く環境が急速に悪化していることに懸念を示した。 |
そして、小口金融に対する政府の無策が「ヤミ金融対策の強化」という理念とは裏腹に彼らを増長させることになっていることは、当の金融業者も認めている。
夏原武氏の書いた「ザ・闇金融道
」の最後に某金融業者の話としてこう書かれている。
「わたしらが一番恐れていたのは、不景気だから、銀行あたりに命じて、個人融資の低利を徹底させるとか、信組や信金に個人枠を行政命令でやらせるといったことでね。そんなのやられたら金融屋はアウトだからね。ところが銀行にドカンとつぎ込みはするものの、個人には回さないというやり方でしょう。万々歳ですよ。
金融屋としては、いまの状況ができるだけ長く続いてくれることを祈ってますよ。小泉さんにはできるだけ長く政治をやっていてほしい。いや、ほめ殺しなんかじゃないですよ、心底そう思ってるんだから。」
ヤミ金業者が手放しで喜んだ政府の金融無策、それは次の総選挙で民主党が政権を取っても変えることは難しいだろう。
私が思うに、銀行が保有している住宅ローン債権の焦げ付きの増大が不安視される中で、個人向けの低利融資などという新たなリスクを負うとはとうてい考えられないからだ。
そして、近い将来、日本版サブプライムローン問題が炸裂したとき、果たして政府は溢れかえる破産者を前に有効な施策を取ることができるのだろうか。
不況のおかげでますます暴走する恐怖ビジネス |
去年(2001年)の四月ね。わたしら乾杯したんですよ。小泉政権誕生ですよ。いや、別に自民党の支持者でもないし、小泉ファンでもないですよ、関係ないもの。 そうじゃなくて、あの『痛みを伴う改革』ってやつに喜んだわけ。痛みってなんですか。要するに不況でしょう。経済が上向きません、と政府がはっきり言ったんでしょ。ということはリストラも転職も減給も続くわけです。 ほんの一年前に政府はなんていいました。覚えてます? 税金負けてやるから家を買えといったんですよ。そう、住宅ローンの大奨励を行ったんですよ。 ところが一年で『痛み』ですからね。住宅ローン抱え込んだ人はどうなります。 もしリストラされたら、給料が下がったら、ボーナスがカットされたら。支払いが滞りますよね。 でも、せっかくの家を手放したくない。そうなれば、それを補給するために借金するでしょ。 ということはわれわれが儲かるということです。 風が吹けば桶屋が儲かる、なんてのよりずっとわかりやすいでしょ。 実際、東京じゃあ小泉政権誕生で、登録業者は増えてるし、全国的に見ても高利が増加してるじゃないですか。これが現実というもんですよ。 わたしらが一番恐れていたのは、不景気だから、銀行あたりに命じて、個人融資の低利を徹底させるとか、信組や信金に個人枠を行政命令でやらせるといったことでね。 そんなのやられたら金融屋はアウトだからね。 ところが銀行にドカンとつぎ込みはするものの、個人には回さないというやり方でしょう。万々歳ですよ。 金融屋としては、いまの状況ができるだけ長く続いてくれることを祈ってますよ。 小泉さんにはできるだけ長く政治をやっていてほしい。いや、ほめ殺しなんかじゃないですよ、心底そう思ってるんだから。 金融がね一番困るのは、世の中が安定してるときですよ。ふつうに働いていけばだんだんと給料も上がっていく、なんてのが一番困るんです。 つまりね、急場の金でしょ、われわれが扱ってるのは。 だから、急場を作ってくれるような経済状況が一番なんですよ。それがいま実現されてるんですから。 不良債権処理だってそうじゃないですか。 われわれが不良債権を手に入れた場合、泣くのは誰ですか。銀行だけでしょ。 そして、適正な価格で再び市場へと流れ出していく。こういうのこそ不良債権処理と呼ぶのにふさわしいと思うんですがね。 国民の税金を大量に投与しても減るどころが増えてる不良債権なんて、いかさまでしょう。紅茶きのこじゃないんだから。ちょっと古いか。 これからね、ますます急場の金がいる人、増えるでしょうね。 そういう意味ではいいんだけど、回収できないケースも増えてくるわけですよ、当然ね。だから業界内でも淘汰が起きるわけで、それもまたプラスなんです。 業者数がいまちょっと多過ぎますからね。もう少し減ったほうが効率が良くなる。 ちょうどあれですよ、サラ金地獄の後に出資法や利息制限法が改正されて、中堅ぐらいのサラ金がバタバタつぶれたでしょ。同じですよね。 でも、そのおかげでっていうの変だけど、サラ金業界は少しはまともになったわけでね、 狂ったように貸し付ける競走もしなくてすむようになった。だからその分、企業としての体をなすようになったわけじゃないですか。それがもっと広く起きると思ってるんですよ。 現場にいるとね、政府の言ってることなんて的外れにしか感じませんね。 やれ株価がどうした市場がどうしたなんて言ってるけど、最末端の金融業者の動向なんて歯牙にもかけないでしょう。 でもね、そこでこそ本当の経済が動いているわけだし、その状況が好転しない限り経済全体の状況も好転したとはいえないんですよ。 ま、難しいことはよくわからないけどね、いまの状況が続く限り、金融業者はわが世の春を楽しむことになる。わたしはそう思うね。 |
2週間ほど前に"Your Asia Miles are about to expire!(アジアマイルがまもなく期限切れ)"というメールが来た。
私が加入しているマイレージプログラムは全部で3つあるが、アジアマイルだけはクレジットカードのリンケージをしていないので、フライトかホテルを利用しない限り、マイルが溜まらない。
会員情報を開いて「期限切れとなるマイル」というのを見ると今年の11月で切れるのはわずか200マイルほど、捨てても惜しくないレベルである(但し、US$12の手数料を払えば3年間延長できる)が、今の残高が国内特典航空券に換えられる最低ラインの15000マイルにも満たないので、このまま漫然としていれば、来年以降も期限切れマイルを捨てることになるだろう。
そこで考えたのは
ざっとこんなところか。
このうち1と4の選択肢以外は期限切れマイルは順次放棄することになろうが、2007年1月にアジアマイルを使った特典旅行を獲得できているので、それでもいいかなとも思う。
あと1に関して最近の円高に乗じて海外発券が再び脚光を浴びてきているらしい。
1990年代に脚光を浴びた海外発券、日本発のチケットが安くなり、為替が円安に振れた時期は魅力が薄れたが、このたびユーラシア紀行の管理人であるとんびさんの台湾旅行記で見た台北発券にトライしてみようと思って少し調べてみた。
台北の旅行会社で日本語が通じるところはいくつかあるだろうが、私が二度の台湾旅行で必ず寄っているところが勝美旅行社、ここで「お買い得航空券」を見ると、全日空(NH)のフランクフルト行きが往復とも東京でストップオーバー可、発券後の日付変更可、復路オープン(あらかじめ日程を決める必要がない)可という条件で30300元(NT$)、現在の為替が1NT$=2.9円、今年の10月以降は燃油サーチャージが復活(というよりゼロになったのは7月から9月の3ヶ月だけ)するので、これよりは高くなるが、10万円ほどで欧州を(空席があればゴールデンウイークやお盆の時期でも)往復することができるというわけだ。
このチケットが1年有効かどうかは明記されていないが、来年の夏に照準を合わせるならば、それに合わせて台北行きの片道航空券をアジアマイル特典(15000マイル)で発券すればいいことになる。
アジアマイルの特典旅行の場合、海外へ往復で行くとなると最低でもソウル(ICN)の20000マイルが必要となるが、そういうオーソドックスなプランよりも、ここは台北発券にトライしてみてもいいように思えてきた。
私の場合は台北までの片道特典航空券ということができるが、片道航空券は往復に比べて割高だし、格安航空券で出回ることもほとんどない。
従って一般的なやり方としては
要するに特典航空券+海外発券という形になろうか。
ちなみに海外発券をすると、1年間にメインの目的地のほかに発券地へ2度行かないといけなくなるが、そうなると発券は2泊3日でも楽しめるソウル、台北、香港のいずれかということになるだろう。
最初の台北行きがいつになるかわからないが、燃油サーチャージがあまり高くならないうちに発券にトライしてみようか。
燃油サーチャージ10月復活、日航と全日空 (2009.7.22 朝日新聞) |
日本航空と全日本空輸が10月発売分から、国際線運賃に上乗せする燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を復活する見通しになった。今年6月以来となる。 原油高に伴ってジェット燃料価格が再び上昇しているためだが、不況と新型インフルエンザの影響で低迷している海外旅行の需要をさらに冷やす懸念もある。 上乗せ額は未定。両社の従来の料金表にそのまま当てはめれば、往復で中国便は1千~3千円、ハワイ便は4千~8千円、欧州便や北米便は7千~1万4千円となる。 7月末までの燃料価格の動向や需要への影響を見極め、8月中に決定する。 両社は3~5カ月前のジェット燃料の平均価格が1バレル=60ドルを上回れば、サーチャージを上乗せしてきた。 2~4月の燃料平均価格は約55ドルだったため、7~9月のサーチャージをゼロとしたが、5月以降の燃料平均価格は約70ドル。 7月末までに急落しない限り、基準の60ドルを上回る見通しとなった。 国際線の比率が高い日航は、かねて基準を上回ればサーチャージを復活させる意向だった。 全日空の伊東信一郎社長も22日の記者会見で「(10月分から)頂く方向だ」と明言した。(山本精作) |
初めて参加するオフ会、しかも誰一人知った顔がないというのはいつになっても期待と不安が交錯する。
それでも待ち合わせ場所が店の中だったら初参加でも何の問題もないのだが、駅での待ち合わせは結構困ることが多い。
去る11日のWorld Investorsの関西オフはまさにそうだった。
この日の午前中は、せっかくウェスティンホテル大阪みたいな高級ホテルに泊まっているので、施設を使わないともったいないというのと、オフ三昧だとカロリー過多になるので、柄にもなくフィットネスクラブになんぞ足を運んで汗を流した。
ジムの中にあるエアロバイクはテレビが付いていて大リーグ中継を見ながらトレーニングができたりする。
これなら飽きがこないし、試合が白熱しているとやめるにやめられないから思わず予定時間オーバーとなる。
それが終わった後は室内プールへ・・・
何て健康的なんだ、と自我自賛しながら部屋に戻り、ホテルでレンタルしたパソコンの画面を開くと、ある女性メンバーからアサヒビール吹田工場でのオフの前に、お茶をしませんか、という誘いがあった。
しかし、私は関西組のメンバーの顔も連絡先も知らないことに気づいた。
もちろんハンドルネームはわかっているが、「ピンクの服着て1時半に待ってます」とか「斜め黒バックの小太りのおったんが私です」とか言われても、わかるかい、というのが正直なところだった。
唯一、幹事の連絡先だけは教えてもらっていたのだが、彼がプレオフ会に来るとはどこにも書いてなかった。
従って、私は吹田(大阪府)の駅頭でピンクの服を着た女性を探し当てないといけなかった。
幸いに乗降客が少なかったので、ピンクの服を着た女性が何人もいるということはなかったが、たった1人ということではなかった。
どちらが、目的の彼女か。
私も人のことを言えないが、何しろ彼女のハンドルもいきなり面と向かって○○さんでしょうか、とは聞きづらい名前なのだ。
そういうときは今までの経験でやるしかない。
要は、投資(経済)に興味があるくらいだから知的な雰囲気を醸し出している方を先にアタックすればいい。
外れたら?
そのときはそのときでまた考えればいい。
間違えられた相手に「変な人」とか思われても余程のことがなければ印象には残らないはずだ。
アサヒビール吹田工場 |
ビール工場の見学会は約90分、最後にビールを3杯まで無料で試飲できるのが魅力だ。
ちなみに、ここは外国語(英語・中国語・韓国語)での見学会もあるそうなので、日本に来る友達がいれば案内してあげると喜ぶだろう。
ビールの試飲でほろ酔い気分になった後は、アジアンダイニングのクーロー(KUUROO)で飲茶のバイキング、吹田で味わうプチ香港というわけだ。
ちなみに、食事のときの飲み物(アルコール)は、ビールの試飲で満足したのか、全員が無料クーポン券でサーブされるワンドリンクしか頼まなかったのが印象的だった。
もっともここでもビールを飲んでしまうと、食べ放題を満喫できなくなる、ということもあったのだが・・・
散会の時間が東京ではこれからが本番と言われる8時という早さといい、地域ごとの特性を感じられた1日だった。
まあ、私の場合は、このあとそれゆけ個人旅同好会の関西メンバーとのオフを入れていたので、結局のところ14時から23時までのロングラン、朝のエアロバイクの効果は雲消霧散したのは言うまでもない。(苦笑)
よって翌朝も神戸グルメを取りやめ、柄にもなくフィットネスクラブへ通ったのである。
でも、たった2日やったぐらいで効果があれば、この世からデブはいなくなるわけなんだけどね・・・
7月9日のかじさんとの飲み会の翌日、そこから大阪へ行く間、どこかを観光しようかと思ってフト閃いたのが「お伊勢参り」だった。
行く前は遠そうな感じがしていた伊勢神宮だが、名古屋からなら近鉄特急でわずか1時間半足らずの距離だった。
伊勢市駅から外宮(げくう)方面の案内板に沿って数分歩くと伊勢神宮が見えてくる。
外宮前観光案内所ではお伊勢さん観光ガイド(無料)を雇うこともできるが、その日は全員出払っていて戻りは午後になるとのこと、そこまで待っていられないので、とりあえず外宮へ入ってみることにする。
中は思ったより質素で、御正殿と呼ばれるところでも荘厳な感じというよりはひっそりと佇んでいるという表現がぴったりするようなところだ。
そして北御門鳥居をくぐったところに神馬の厩舎(御厩=みうまや)があるが、中はとても狭そうで、とても神の馬を飼育しているとは思えないところだった。
また、毎月1日、11日、21日は神馬が参詣するらしいとのこと、何も調べずに行ったので、1日違いで見逃してしまったというわけだ。
ちなみにここにいる鶏は神鶏と呼ばれているらしい。
果たしてこれらの鶏が鳥インフルエンザにかかることはないのだろうか、とフト思う。
外宮を出て三重交通のバスに乗り内宮(ないくう)へ向かう。
この頃になると陽も出てきて暑くなってくる。
内宮では最初に五十鈴川御手洗場で心身を清めることになっている。
さすがに川の水は綺麗で、飲もうと思えば飲めるほどである。
手を清めた後で、御正宮へ向かい、二拝二拍手一拝の作法に則ってお祈りをする。
果たして願い事は叶うのやら(笑)
ちなみに、この日は鳥羽まで足を伸ばし、帰りには松阪で牛ステーキを食べて大阪へ向かうという超ハードスケジュールで伊勢志摩観光をしたわけだが、次に来るときにはきちんと下調べをして来ようかと思う。
写真も少なからず撮ったが、ここでは載せきれないので、別に「お伊勢参りと鳥羽湾クルーズ」の旅行記を作った。
たまには国内旅行もいいものだ。
先月28日の「今日の一言」に書いたスターウッド・プリファード・ゲスト・プログラム(Starwood Preferred Guest Programme)の「週末無料宿泊キャンペーン」の特典と、ユナイテッド航空のマイレージプラスの3,000ボーナスマイルをゲットするために、今月の9日から12日まで名古屋と大阪のウェスティンホテルを泊まり歩いた。
もちろん、お伊勢参りと飲み会も兼ねての旅行をしたのだが、初日は午前中の仕事を終えてから新幹線で名古屋へ、宿泊先はウェスティンナゴヤキャッスル、部屋の窓から文字通り、名古屋城が見えるロケーションだ。
名古屋駅からは少し不便なところにあるので、シャトルバスに乗らないと面倒なのだが、平日料金とはいえ、1泊8000円はかなりリーズナブルな価格と言えようか。
ホテルに到着したあと、シャワーを浴びて友人のかじさんとの待ち合わせ時間までビジネスセンターでインターネットをしようかと出向くと、大相撲の名古屋場所を控えた力士たちがたくさん陣取っている。
ホテルのスタッフ曰く、いつもは空いているのですが・・・と恐縮していたが、仕方がない。
こんなときデジカメを持っていれば記念写真を撮らせてもらうこともできたのだが、飲み屋で失くしでもしたらシャレにならないので、部屋に置いてきてしまった。
かじさんは「ブログネタはどこに転がっているかはわからないから外出するときはいつもデジカメを持っていく」と言っていたが、まさにその通りだと思った。(苦笑)
待ち合わせ時間になりホテルのロビーに行くとパソコンを画面を開いて何やらやっているかじさんの姿が見える。
覗き込んで見るとどうやらFXの取引画面のようだ。
今や株取引と同じくらいポピュラーになったFX(Foreign Exchange Margin Trading=外国為替証拠金取引)やCFD(Contract
for Differences=差金決済取引)、24時間取引が可能だとはいえ、わざわざ飲み会にまでパソコンを持参するとは何か講義でもしてくれるのか。
それとも投資が彼の本業になったのか?
そのかじさんの案内で一次会は手羽先の店、そして二次会で行ったところが英国風パブ「HUB」だ。
こうした店は得てして在日外国人のたまり場だったりするが、ここはそこまで極端ではない。
私たちの目の前で西洋人男性とタイ人女性のグループが談笑しているところはまるでバンコクにいるようだが、後を振り返るとビジネスマン風のグループが多い。
値段もそれほど高くなく、少人数のグループで二次会に行く店としてはなかなかいい。
ちなみに、この店で一番飲みごたえがあったのが、写真の女性が注いでくれる「1リットルタワービア(1350円)」、もちろん1人で飲んだわけではなかったのだが、さすがに最後の方で飲むとキツイね。
過日、久しぶりにかじさんと飲んだとき、バンコクで気ままな生活を楽しんでいたyasuda(本名:棚橋貴秀)さんが1年前に殺されていたというショッキングな話を聞かされた。
どうやら、この話はバンコク在住の日本人の間では有名な話らしく、タイちゃんねる BBSで「日本人男性殺人事件」のスレッドを検索するとかなりの投稿が見られる。
このyasuda氏と私はわずかに2006年のミャンマー旅行の帰途、バンコクでかじさんや阿部さんたちを交えてミニオフをやったときに会っただけの人だが、彼はその時点で在タイ7年、観光ビザの更新(現在ではビザ規定が改定され、こうした滞在は制限されている)を繰り返して、バンコクでは株やFXのトレードの利益で生活していると言っていた。
流暢なタイ語を駆使してタイ人のガールフレンドと気ままな生活をおくっていた彼を羨ましいと思ったりもした。
そんな彼がペンネーム「安田誠」で「外こもりのススメ―海外のほほん生活」を出版したのは2008年7月のこと、つまりその1ヶ月後には殺されてしまったわけである。
彼のブログは今では見ることができない(Internet Archive Wayback Machineで過去ログが一部参照可)が、「タイのバンコクで為替FX(長期でスワップ狙い) http://blog.goo.ne.jp/yasuda5000/」というものだった。
つまり投資に興味のない人はあまりアクセスしないだろうと思われる表題なのだが、アナログメディアに掲載されてしまうと読者が広がる代わりにリスクも広がる。
要は、海外邦人在住者=成功者とは限らないわけで、特にバンコクでは俗に言う「負け組」でも居心地がいいので、長期滞在傾向が顕著だという。
決して贅沢な生活をしていたとは思えない彼が本の出版によって「負け組」と思われる同胞の妬みを買ったのは想像に難くない。
その結果、惨い殺され方をしたというならば、これはあまりに高い有名税だったと言えよう。
不正アクセス容疑で再逮捕 タイ邦人殺害事件関連 (2009.7.14 産経新聞) |
タイで殺害された岐阜県出身の棚橋貴秀さん=当時(33)=のインターネット銀行口座に不正にアクセスし、現金を別の口座に移し替えてだまし取ったとして、岐阜県警は14日、不正アクセス禁止法違反などの疑いで住所不定、無職浦上剛志被告(30)=窃盗罪で起訴=を再逮捕した。県警によると、大筋で容疑を認めている。 逮捕容疑は昨年8月、輸入卸業森宏年被告(31)=窃盗罪などで懲役3年、控訴=と共謀。棚橋さんのネット銀行の口座にアクセスし、用意した別の口座に現金約780万円を移し替えてだまし取った疑い。 県警によると、浦上容疑者は取り調べに対し棚橋さん殺害への関与を認めており、今後、棚橋さんの口座情報を入手した経緯や、殺人容疑についても調べる。 |
バンコクで邦人男性行方不明 (2008.8.11 産経新聞) |
【バンコク=菅沢崇】タイのバンコクに滞在していた岐阜県出身の無職、棚橋貴秀さん(33)がアパートを荒らされ、今月5日から行方不明になっていることが11日、分かった。地元警察は棚橋さんが事件に巻き込まれた可能性が高いとみている。 調べでは、棚橋さんの部屋に手袋を着用した不審なアジア系の男が侵入する様子をアパートの防犯カメラが記録しており、部屋にあったパソコンなどがなくなっていた。棚橋さんは、インターネットの株取引などで生活していたとみられる長期滞在者で、海外生活情報などをインターネットのブログで紹介、最後の情報は5日付けだった。 |
最近の人気アクセスサイトに社畜.comというのがある。
「社畜」とは、作家の佐高信氏の著書で多く見られた言葉で、「サラリーマンが会社の家畜化している」という意味で、大企業や官公庁において従業員が人格まで支配される構造を指しているのだが、これに加えて、彼はオウム真理教による地下鉄サリン事件(テロ)の当時、大企業はそれぞれが個々の宗教団体と変わらない存在で、社長は教祖、そこの社員はそれぞれの教祖の教えを守る企業教徒であり、また、社宅はサティアン(satyam)とも言っていた。
私はこの社畜というのは終身雇用制下の遺物と思っていたのだが、どうもそうではないらしい。
要するに、未だに社畜という言葉が亡霊のように残っているのは、終身雇用制の崩壊が労働市場の流動化からきているものではなく、従来の終身雇用制下における従業員奴隷化システムを温存したまま首切りだけを容易にするシステムに変わったがための所産なのだろう。
ちなみに、先月末に日本生産性本部から発表された「平成21年度新入社員「働くことの意識」調査結果」の中で、「デートか残業か」では「残業」(82.8%)が「デート」(16.6%)を大きく上回り過去最高の開きとなった。男女別に見ると「残業派」が男性78.6%、女性88.4%と、女性のほうが仕事を優先する傾向が強い、という眉唾ものの調査結果が本当だとすれば、ますます日本の正社員の社畜度はアップするに違いない。
さて、社畜.comの設問内容だが、このコンテンツに作者の意思が入っているのは仕方がないとしても、概ね社畜度を測るには正しいように思える。
参考までに私の場合、「はい」に該当するのは「ここ数年給料が上がっていない」「通勤時間が往復1時間以上である」ぐらいなものだ。
これが社畜と何の関係があるのか、とも言いたいところだが、私は確固たる信念を持って社畜化しないように努力しているのだから「はい」が全くなくとも当然と思える設問ばかりだ。
この設問の中にはないが、私に言わせれば個人的趣味である読書やゴルフでさえ、仕事にしかリンケージさせていない人は典型的な社畜だ。
重ねて言っておくが、私のウェブサイトの旅行記を見て、私と同じ職場にいれば、オレだってなんて思うのは大きな間違いだ。
この社畜.comの設問で15問(半分)以上が「はい」のような場合は、職場環境もさることながら、自分自身が社畜オーラを放っているのだから自分から変わろうとしなければダメだ。
「会社ムラから生還せよ―大リストラ時代のサラリーマン自立道」の著者である設楽清嗣氏は言っている。
「サラリーマン諸君、泣き寝入りをやめて、大地を踏みしめる足がふるえようとも、みっともないスタイルでも、ともかくファイティング・ポーズをとろう。うちのめされても、一発ぐらいは反撃のパンチを打ってみよう。そこから新しい世界が見えてくるのだから」
それとこれは私からのアドバイスだが、これから持ち家をしようという人は、そのことを親しくもない上司や会社の人事担当セクションの人に言ってはいけない。
もちろん、「言うな」という意味は、融資を受けたり、年末調整のときに申告することも含んでいる。
持ち家を会社に知られることは、一種の奴隷化宣言と同じで、何をされても文句は言わずに働きます、と言うようなものだからだ。
今はあるかどうかわからないが、持ち家をした途端に転勤になって、遠距離通勤や単身赴任を強いられるのは決して偶然ではない。
会社やその系列の金融機関から融資を受けることが余程のメリットがあるなら止めはしないが、何のしがらみのないところから融資を受けているのに年末調整で住宅ローン控除を申告する(会社に持ち家を報告する)なんて愚の骨頂だ。
年末調整はあくまで確定申告の代替機能でしかないし、今やサラリーマンの還付申告ぐらいは国税庁のウェブサイトで簡単にできるのだからそちらを使うべきだ。
ちなみに、源泉徴収(withholding)は相当する英訳はあっても、年末調整というのに相当するものはないだろう。
だいたい会社の人事給与セクションが税務署の代行機関として無料奉仕していることがおかしいと、企業側から声が上がらないというのは、会社が社員のプライバシーを掴むことが、ものすごくメリットがあることとしか思えないのだ。
それに社畜.comもブラック企業.comも余程日本のエスタブリッシュメントには不都合なサイトなのか、検索サイトのトップにきてもいいはずが、実際のところこれらのサイトは各々のブログからアクセスしないとならないことが多い。
まさに日本の現実を垣間見ているとはこのことだ。
先月下旬にゼンショー(7550)から株主優待としてグループ店舗での3000円分の食事券が送られてきた。
このグループ内企業で著名なところは「すき家」と「なか卯」だが、それ以外にもいろいろあるようだ。
せっかくなので、普段目にしないようなところで食事でもしてみようかと探してみるが、自分の生活圏の中になかなか見当たらない。
ファミリーレストランやファーストフードではせっかくの食事券を使う意味もあまりないのだが、わざわざ遠出をしてまで使うほどではない。
とりあえず、最初の利用は横浜駅前にあった「すき家」に入ってみた。
値段を見るとさすがに安い。
普通に牛丼の並盛り(330円)にみそ汁セット(70円)なんて頼むと500円券でも余るくらいの値段だ。
しかし、「お釣りは出ません」とあるので、大盛り(430円)にとん汁健康セット(160円)に代えてみる(セコイ)
それにビール(400円)を付けると、とてもヘルシーとは思えないメニューになる。
私に言わせれば冷やっこを付けただけで「健康セット」などと名付けるセンスは素晴らしい(!?)。
せめて「健康」などと名付けるなら朝定食メニューぐらいにしてもらいたいものだが、牛丼チェーンに入ってヘルシーメニューを求める方が間違っているとも言える。(爆)
ところで、「すき家」といえば、2005年12月14日付のきっこのブログ「あたしは『すき家』を支持します!」で狂牛病騒動の最中に好感度を上昇させた牛丼チェーンであったが、今やブラック企業としての知名度の方が高い。
何しろ、今年の3月から5月にかけて日本の株価が回復途上にあった中で横ばいだったのは、残業代未払い(労働基準法違反)を告訴したアルバイト店員を「余った食材を会社に黙って賄い飯としておにぎりを作って食べた」などとして窃盗罪で逆告訴したことで、ネット上で場外乱闘の様相を呈し、それが株価にも影響を与えたためだ。
まあ、こういう企業は「健康セット」と同じように「世界から飢えと貧困をなくすメンバーの一員になりたい」(株主通信)などと大上段に振りかぶったコメントはしない方が身のためかもしれないよな。
所詮、格安販売チェーンを展開させるためには、どんな綺麗事を言ったところで、従業員を安く使わなければならない宿命にあるのだから・・・
「おにぎり作って食べた」→窃盗 「すき家」が店員告訴、賃金トラブルが引き金!? (2009.5.3 産経新聞) |
牛丼チェーン店「すき家」を展開する外食大手の「ゼンショー」(東京都港区)が女性アルバイト店員(41)を窃盗罪で刑事告訴した騒動。 「商品用のご飯を無断でおにぎりにして食べた窃盗にあたる」。こんな理由で企業がアルバイト店員を告訴したと報じられたため、ネット上でも反響を呼んだが、背景には「残業代未払い」を訴えるアルバイト側と、「勤務報告書改竄」を主張する企業側の労使間トラブルがあった。 果たして両者の言い分は・・・。 ■告訴内容は”コメ泥棒”!? 「○○さん、地検まで来ていただけませんか?」 3月上旬。「すき家」仙台泉店に勤める女性の元に、仙台地検から電話があった。 女性は昨年4月、同じ店で働くアルバイト店員2人とともに、時間外の割増賃金などが不払いだとして、労働基準法違反の疑いで同社を刑事告訴した。 この事務手続きなどのため、女性は地検を何度か訪れていた。 だから「自分の告訴の件かな」と思い、特に警戒心も抱かずに地検へ向かったという。 しかし、男性検察官が開口一番に告げた言葉は、意外なものだった。 「今日は被害者ではなく、被疑者としてお越しいただきました」 きょとんとする女性を前に、検察官が尋ねた。 「あなた、お店の残ったご飯でおにぎりを作って食べましたか?」 「はい。たしかに食べましたが…」 質問の意図をはかりかねたまま答えると、検察官は続けた。 「なぜですか?」 「捨ててしまうにはもったいないと思ったからですけれど・・・」 約30分に及ぶ事情聴取の中で、女性は「ゼンショー」側に窃盗容疑などで告訴されたことを知った。 ■逆告訴報道に大きな反響 同社広報室は「民事訴訟などの法的手続きを進めている段階のため、告訴の有無も含めてコメントは差し控えたい」としているが、女性によれば、事情聴取の中で検察官から説明された内容はこうだった。 昨年秋ごろ、女性が同店での勤務中に、炊飯ジャーに入っていた“商品”のご飯を無断でおにぎりにして食べたというのである。 本来、米など食材が余った場合は本社に申請する必要があるが、女性はこれをせずに食べてしまったため窃盗にあたるという。 検察官は、同店の厨房(ちゅうぼう)を写した写真を差し出し、同社側が提出した証拠の一つとして説明した。 写真は、店内の数カ所に設置された防犯カメラのうちの1台の映像を印刷したもので、丼を5個ほど並べ、炊飯ジャーからご飯をよそっている女性の姿が映っていた。 女性にとっては、まさに青天の霹靂(へきれき)だ。 必死に反論した。 「たしかに丼4~5杯分のご飯でおにぎりを6個作って食べました。でも、どうせお客さんには出せないお米で、捨てるのはもったいないと思ったからです。盗もうだなんて、そんな気は毛頭ありませよ」 女性によれば、この日、客から注文を受けて炊飯ジャーを開けたところ、白米に埋もれるようにして緑色の繊維が見つかった。 同店では洗米機のホース部分の洗浄を定期的に行っているが、この際に使う洗浄用ナイロンブラシの毛が何らかの原因でジャーに混ざり込んだようだ。 女性は、客に提供する食事に混ざらないよう、毛の入った部分を他の丼により分けた。 しかし、緑の毛はこのほかにも数カ所から見つかり、結局、より分けた白米は丼5杯近くに上ったため、店内にいたアルバイト3人で食べたという。 同社が女性を告訴したことが判明すると、新聞各社などが「窃盗などで逆告訴」として相次いで報じ、ネットでも大きな反響が起こった。 ただ、ゼンショー側にも言い分があるようだ。 関係者によれば、告訴のメーンは「詐欺」だったが、「窃盗」ばかりがおもしろおかしくクローズアップされたという。 「女性側が残業代に関して刑事告訴という手段を取ったため、こちらも勤務実態を確認したところ、そもそも勤務報告書が改竄されていたことが分かり、ご飯の件とともに告訴した」 関係者によれば、これがゼンショー側の主張なのだ。 ■「まかないだ」「多すぎる」・・・本筋とは違う議論 「窃盗」と「詐欺」。2つの告訴容疑に対する両者の言い分はこうだ。 まず、窃盗容疑について女性は、4時間以上の勤務者は“まかない”として牛丼かカレーが食べられることになっているという社内規定を持ち出し、「窃盗にあたらない」としている。 仙台地検にも「おにぎりだと、むしろ会社のコストも割安になっているはず」と説明したという。 これらのおにぎりを余った食材として申請しなかったことについては、「在庫確認の際に、担当したクルーが申請し忘れた。単純なミス」と釈明した。 対して、ゼンショー側は別の社内規定を引用して反論する。 「(社内規定では)廃棄物の再利用や私物化も違反とされている。また、一般論でいえば、この丼5杯という量はまかないの範囲をはるかに超えている」 一方の詐欺容疑でゼンショー側の主張は、女性が勤務報告書を改竄し、出勤していない日も就労したように見せかけたというもの。 報告書は、その日に出勤した店員の名前と勤務時間を1枚の紙に記入して、本社に毎日送ることになっているが、出勤していない日にも女性の名前が書かれていたのだという。 これに対して女性は「店では前日にあらかじめ勤務報告書を記入しておく習慣があった。 急用で勤務に入れない日があったが、たまたま名前を書き換えるのを忘れた」と説明している。 女性が所属する「首都圏青年ユニオン」(東京都豊島区)の顧問弁護士を務める笹山尚人氏(39)は「会社が逆告訴をすること自体が、異常なこと。訴えた従業員に対する報復であり、許し難い。会社側はわれわれの呼びかけに対しても全く話し合う姿勢をみせていない。その一方で組合員をこうやって恫喝し、告訴の動きを押さえ込もうとしている」と、ゼンショー側の対応を批判する。 地検は女性について、窃盗罪と詐欺罪のいずれも嫌疑不十分で不起訴とした。 一方、残業代未払い問題については地検が1月、未払いを認定した上で、労働基準法違反容疑で書類送検した同社などを起訴猶予処分に、同社の社長は嫌疑不十分で不起訴とした。 女性らの起こした未払い賃金の支払いを求める民事訴訟は継続中で、賃金をめぐる両者の決着はいまだについていないが、“場外”ともいえる、おにぎり6個は「まかない」か、それとも「まかないにしては多すぎる」かのバトルが本筋の問題より注目を集めてしまったのだ。 |