France grabs first World Cup title.

7/12(Sun) サラゴサ市内観光
サラゴサ 14:48-(RENFE/IC"Miguel de Unamuno")-19:30 バルセロナ(サンツ)
ワールドカップ決勝 21:00〜 (TV観戦)
宿泊先 Mare Nostrum / 6,000pta (\5,520) per night
[booking sites for you /agoda.jp venere (英語・日本語)]
諸費用 IC"Miguel de Unamuno" (2等車): 3,100pta=\2,850
メトロ / 1回券(billete sencillo): 140pta=\130 / 10回の回数券(Tarjeta): 760pta=\700
関連サイト 欧州総合リンク スペイン サラゴサ バルセロナ

今日は日曜日ということで、町の人たちはみんな朝寝を楽しんでいるといったところか?
午前8時という早朝(!?)だと一部のカフェを除いて、かのマクドナルド(McDonald's)でさえ開いていないという状況である。
まあ、スペインの場合、マドリードのグラン・ビア(Gran Vía)でもそうだったように、マクドナルド(McDonald's)は正午開店が普通なのかもしれないけどね!
ここは素直にホテルのレストランで朝食(375pta=\350)をオーダーすれば良かったという説もあるが、一旦外出してしまうと、ホテルへ戻るというのは面倒くさい。
しかもカメラを持って観光モードに入ってしまうと、なおさらそうなのだ。

Basilica de Nuestra Senora del Pilar The tower of the Zuda
ピラール聖母教会
(Basilica de Nuestra Señora del Pilar)
スダの塔(The tower of the Zuda)

と、いうことで昨日同様のルートでブラブラと歩くと、美味しそうなチューロ(Churro: 小麦粉と水が材料の揚げパン)を揚げているカフェがあるので、そこへ入ってみる。
もちろん、こんなところで英語が通じるとは思わないので、メニューの書いてある看板を指しながら、身振り手振りを交え、うろ覚えのスペイン語の単語を並べて注文する。

それが怪しげな発音だったりすると、今まで黙々と新聞読んでた地元の親父が親切にレクチャーしてくれたりする。
こんなところは、ちょっとした即席のスペイン語講座といったところか!
そこで自分で頼んだものがスペイン語で何というのか、きっちりメモとかしておくと後々の注文の時に非常に役に立つので、これは非英語圏を旅行するBudget Traveler(俗にいう格安旅行を楽しむ人、平たく言えば「貧乏旅行者」)にはお勧めだ。
もっとも、次に頼む時には、教えてもらったことすらすっかり忘れてジェスチャーでやるハメになることが往々にして多いのだけどね。

実際、観光案内所でもらった地図には、"Walking Tour"なんて項目があって、親切なことに見どころに沿って、線などが引かれているのだが、見物したところは、ピラール聖母教会(Basílica de Nuestra Señora del Pilar)、大寺院(La Seo)、市庁舎(Ayuntamiento)、スダの塔(Torreón de la Zuda)、サン・ファン教会(Iglesia de San Juan de los Panetes)の5つで、実態は散歩のついでにというレベルだから意欲の程は押して知るべしだ。
私も、こういった旅行を始めて早8年目、今や、プラスアルファがないと満足できないようになったようで、それだけ旅に対して貪欲になっているということだろうね!

サラゴサからバルセロナまではRENFE(Red Nacional de los Ferrocariles Españoles=スペイン国鉄)のTALGOかIC(Inter-city)で約4時間、運良く右側の座席に座ることができれば、タラゴナ(Tarragona)から先は、コスタ・ドラダ(Costa Daurada=黄金海岸)の美しい海岸線を見ることができ、うまくすれば海に沈む夕陽が見られるかもしれない。

ただ、気をつけた方がいいのは今はバカンスシーズンということで、列車は結構混んでいて、座席の指定を受けないで、乗り込んだりすると、良くてデッキに新聞紙を敷いて座る、最悪の場合、それすら難渋する特選旅行(!?)へ招待されることになる。
事実、私たちが列車に乗り込んだ時に、この特等席(!?)に若者がたくさんいてギョッとしたからね。

私たちの場合も、座席指定は受けられたものの、第一希望のTALGO-374(Zaragoza 14:05-18:00 Barcelona Sants)は取れなくて、指定が取れた後続列車(IC-530: Miguel de Unamuno)もほぼ満席だったことからも、このことは言えるかもしれない。
もっともこの列車は、例のパンプローナを経由する車両を繋いでいたから混んでいたという気もするが、それが理由かどうかは定かでない。
でも、日本のバカンスシーズンの常識から言えば、当日に駅で並んで指定券が買えるなら問題ないではないかと言われそうだが、ヨーロッパでは一部の列車を除き、予約は不要というのが常識だからね。

World Cup France Final
World Cup France Final
World Cup France Final
photo by CBS Sports Line

バルセロナ・サンツ駅に到着したのは午後7時30分過ぎ、ここの観光案内所でホテルの予約をするのは1992年9月以来だが、前回の時と違うのは今回の方が圧倒的に予約が取りにくかったということだ。
ダブル(ツイン)ルームで8,000pta(\7,360)以下という条件では、ほとんどホテルの空きがないようで、端末を叩くお姉さんも苦労しているようだ。
もっとも、私たちの方も、エアコン、シャワー付きなんていう条件で臨んでいるのだからお姉さんも苦労するとは思うが、私たちはこの条件だけは譲れないと頑張る。

でも、何だかんだ言って、取れたホテル(Mare Nostrum)は、メトロのリセウ(Liceu)駅を降りてすぐ、もちろんランブラス通り(Las Ramblas)からも至近という好立地に加え、エアコン付き、TV付きで、しかもNHKの衛星放送まで入る立派なもので、当然、W杯の決勝戦は最初から最後まで観戦することができた。
ただ、最後の1泊が取れていないのと、シャワーとトイレだけは共同になっているのが残念だが、そこまで欲をかくと超高級ホテルに3連泊することになるので、これで手打ちとするのが懸命だっただろう。

それでは、お待たせいたしました。
"France grabs first World Cup title(フランス!ワールドカップ初制覇)"という結果になった"World Cup France Final"をどうぞ!
でも何でリンク先が英語のサイトなのかって?
日本語のものは2年もたつと消えてしまってるのだ。

「Deschamps avoids Rivaldo - リバウドをよけるデシャン(左中央の写真)」
こんな感じで世界最強チームのブラジルが地元のフランスに振り回され続けた。
挙げ句の果てに、ジダン(Zinedine Zidane)に2ゴールを決められ、プティ(Emmanuel Petit)にもダメ押しをされたブラジルは0-3という大敗を喫した。

「Djorkaeff and teammates celebrate - 歓喜のジョルカエフとチームメートたち(左下の写真)」
この瞬間から私たちの泊まっているホテルの近くのランブラス通り(La Lamblas)でも、クラクションを鳴らした車や叫び声をあげて歓喜に浸るフランス人観光客が溢れた。
これを1次リーグで屈辱の敗退をしたスペインはどう見ただろうか?
そして、バルセロナにいるフランス人旅行者の歓喜の宴が最高潮に達する頃、NHK衛星放送では自民党が参議院選挙で大敗したニュースをやっていた。

ガウディの町でのんびりと

7/13(Mon) バルセロナ市内観光
宿泊先 Mare Nostrum / 6,000pta (\5,520) per night
[booking sites for you / agoda.jp venere (英語・日本語)]
諸費用 サグラダ・ファミリアの入場料: 800pta=\740
塔のエレベーター: 200pta=\180
関連サイト 欧州総合リンク スペイン バルセロナ

Las Ramblas昨夜の興奮から一夜開けたランブラス通り(Las Ramblas)は平穏そのもので、昨日の喧騒が嘘のようだ。
とりあえず、バルセロナの市内観光は朝食を取ってから行くことになったので、そのついでに新聞スタンドで英字紙のHerald Tribuneを買ってみる。
一面には東京発の記事として"Hashimoto poised to resign after stunning defeat. (橋本首相、参院選の惨敗後、辞任を表明)" "Voters punished Mr. Hashimoto for his handling of the economy. (有権者は橋本首相の経済運営に鉄槌を下した。)"との見出しが踊っている。
私の事前の予想では、有権者は怒りを通り越して呆れ果てて棄権に走った結果、意外に漁夫の利を自民党が得て、諸外国の方が日本の国民に対して怒りを爆発させ、日本売りを加速させるのでは!と思っていたのだが、その予想は見事に外れたようだ。

でも、景気が最高潮の欧州と、「失われた日本の10年(Newsweek Japan 1998.7.29号)」とまで書かれた日本との落差をあらためて思うにつけ、これから21世紀に向けて、日本の有権者がどれくらい改革への意欲を持続できるかが日本再生のキーになると思っているのは私だけなのだろうか?

と、いうことで、かなり脱線してしまったので、話をバカンスの方へ戻すことにしよう。
とりあえず、最初はガウディの建築物巡りということになるのかな?

で、市内観光への第一歩を踏み出したいところではあるが、その前に私たちはやらなくてはならないことがある。
それは、次の目的地であるマヨルカ島へのフライトを、事前に日本で予約した16日から15日に変更して、夏の島でのバカンスをもう1日多く楽しもうという目論見を成功させることである。
しかも、マヨルカ島から帰る便は、タキの分しか確保してきていないので、(私は大胆不敵にもここをフリーにしてタキが帰国した後の日程を現地で組もうと考えた)このルートを飛行機にするか船にするかの決定をしなければならないのである。

でも、欧州諸国がバカンスシーズンに突入しているのにかかわらず、このような大胆なプランを実行しようと考えたのは、1997年12月22日のバンコクの奇跡が、大きく影響していると言えるだろう。
この時に現地手配でクリスマスシーズン中のバンコク(Bangkok)−プーケット(Phuket)のフライトがあっさり取れたことで、海外の場合は、よほどのことがなければ現地調達可能という確信みたいなものができたのだから。

そして、フライトの予約は、バルセロナからパルマ・デ・マヨルカ(Palma de Mallorca)が15日のIB1712便(BCN 12:20-13:00 PMI)、帰りがタキと同一便のIB761便(PMI 17:15-18:25 MAD)、そして1人旅となる22日は、グラナダ−バルセロナ−アムステルダムと乗り継げる形になるIB5432便(GRX 10:30-11:40 BCN)と、理想的な形で取ることができ、これでこそ半日潰してイベリア航空のバルセロナ支店まで行った甲斐があるというものである。

バルセロナ散策
Park Guell Park Guell
グエル公園(Parc Güell)
Sagrada Familia Sagrada Familia
サグラダ・ファミリア(Templo Expiatorio de la Sagrada Família)

この町の魅力は、カタルーニャが生んだ天才建築家、ガウディ(Antonio Gaudi y Cornet 1852-1926)の作品に出会えることである。
その中でも一番有名なのは、サグラダ・ファミリア(Templo Expiatorio de la Sagrada Família)ということに異存はないだろうが、そのほかにも10以上の建築物が市内の各所にあり、それをすべて(真剣に!)見るには1日では足らないかもしれない。

しかし、私たちはそこまでの芸術愛好家でもガウディ・フリークでもないので、主要な場所へ行けばとりあえずOKだろう。
ましてバルセロナもお互いに2回目となると、よほど気に入らなければ、それほど真剣に見ようという気はないので、実態は暇潰しに毛が生えたようなものである。
それでもまだ行ったことのないグエル公園(Parc Güell)と、サグラダ・ファミリア(Templo Expiatorio de la Sagrada Família)の建築工事の進捗状況(!?)の実地調査だけしようという結論に達した。

ここへ行くにはメトロの3号線でレセップス(Lesseps)まで行き、そこから徒歩で15分ぐらいのところにある。
ここの公園の特色は、彩色タイルの利用と自然と調和した広場の柔らかな曲線である。
『ギリシャ劇場』と呼ばれる中央広場、正面大階段とドーリス式列柱、うねるように続く波形のベンチ、これらがガウディ芸術の集大成となって、この公園の美を形成しているということだ。
また、ガウディは、ここで野外劇場や文化行事が行われることを考慮して、これらを造ったと言われており、さすが芸術大国を代表する建築家と言えよう。

サグラダ・ファミリアは、ガウディが1891年にその建築を引き継いで以来、100年以上たった今も未完成という教会である。
私がこれを最初に見た時から約6年たった今も当時とほとんど変わっていないように思える。
唯一大きく変わったのが入場料で、当時は500pta(\700/当時の為替レート1pta=\1.4)だったものが、今回は800pts(\740)になり、塔の上部へ行くエレベーターが、125pts(当時の為替レートで\180)から200pts(\180)と、現地通貨ベースで大きく値上がりしたということである。
おそらく建設費が嵩んで、観光客からたくさん寄付(!?)を仰がなくてはならなくなったのであろう。

観光が終ったあとで私はサンツ駅で19日のアンダルシア方面へ行く列車の予約をしに行った。
6年前に乗れなかったスペインの新幹線AVE(Alta Velocidad)に乗ってみたかったからだ。
予約が無事に終り、ホテルへ帰るとタキは当地名産のカバ(Cava)をしこたま飲んでへべれけになっていた。
何と呑気なことだ!

おっと、忘れてはならないのは、バルセロナのホテルの予約は今夜までだったということだ。
理想的には、現在泊まっているホテルに空きが出るのが、いいのだが、それは明朝にならないとわからないとのことなので、今夜探しておいた方が良いだろう。
まあ、夕食のレストランが、6年前に行った思い出深い、カテドラル(Catedral)近くのLa Cuinetaに行くというのであれば、これまた思い出深いRey Don Jaume Iに寄って、部屋の空きがあるかどうか聞いてみようではないか。

黒いマリア様の聖地へ

7/14(Tue) モンセラートへの小旅行
宿泊先 Rey Don Jaume 1 / 6,200pta (\5,700) per night
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com (英語・日本語)]
諸費用 FGC / 列車と大聖堂までのケーブルカーのセット(Combos Montserrat) (往復): 1,770pta=\1,630
サン・ジュアンまでのケーブルカー(Funicular de Sant Joan)(往復): 875pta=\810
関連サイト 欧州総合リンク スペイン バルセロナ

FGC route mapモンセラート(Montserrat)は バルセロナからカタルーニャ鉄道(FGC: Ferrocarrils de la Generalitat de Catalunya)に乗って約1時間、 60q離れたところにある、不気味で奇怪な岩肌むき出しの巨大な山の中にある。
ここにある修道院(The Basilica)の中には、黒いマリア(Black Madonnas)が奉られており、それを目指してヨーロッパ中の人々が押し寄せる聖地となっている。
また、大聖堂では毎日11時(Conventual Mass)と18時45分(Vespers)からミサが行われるので、この時間に間に合えば、これらの宗教行事に参加することができ、さらに午後1時からは少年聖歌隊の合唱(Singing of the Salve and the Virolai)が行われることになっている。

私たちは、当初アンドラ(Andorra)へ行く予定だったのだが、あまりにも移動に時間がかかる(片道4時間)ので、日帰りはとても不可能と判断して、次善の策として浮上したのが、ここだったというわけである。
バルセロナからアンドラへ行く場合のアクセス手段が1日数往復のバス(Andorra Bus)しかないのは、いかにも苦しい。

と、いうわけで、私たちはスペイン広場(Plaça de Espanya)にあるカタルーニャ鉄道の駅からマンレサ(Manresa)行きの列車に乗って、モンセラートへの基点となるアエリ・デ・モンセラート(Aeri de Montserrat)まで行く。
列車の本数は、5月〜7月までなら平日は、ほぼ1時間に1本、休日は2時間に1本となるので、事前に確認をした方がよいだろう。

モンセラートの見どころは前述のように、修道院(The Basilica)中にある黒いマリア(Black Madonnas)である。
クリスチャンでない私たちにとっては、それがどうした!というレベルのものであっても、ここまで巡礼(!?)に来ている人たちにとっては神聖なものらしい。
なにせ、これを拝むために長蛇の列ができ、1時間近くも行列したのだから、彼らの思いがわかるというものだ。
ちなみに、ここの観光案内所のガイドに日本語版があるのには驚きである。
日本人のクリスチャンもここを聖地として崇め建てて、巡礼に来ているなんて聞いたことないのだが、おそらく、スペインへのパックツアーの1コースになっているのだろう。

モンセラート(Montserrat)
Montserrat Montserrat
Montserrat Montserrat

そのほかの楽しみとしては、ケーブルカー(Funicular de Sant Joan)を使って、山頂駅へ行き、そこから徒歩で20分のサン・ジュアン(Sant Joan)、50分のサン・ミケル(Sant Miquel)、60分のサン・ジャロニ(Sant Jeroni)といったところまで散策を楽しむことがあげられる。
簡単に言えば、天気のいい日だったら、山頂からの景色を見ながら散歩をするというのがお勧めなのだが、私たちの行った日は強風と曇天で、景色を楽しむどころではなかったのが残念だった。

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