12/27(Fril) | ロッキンガムへの小旅行 |
宿泊先 | Chateau Commodore / 150A$ (\13,950) per night |
[booking sites for you / Hotels Australia (英語)] | |
諸費用 | バス / パース-ロッキンガム: 5.5A$=\510 (MaxiRider: return ticket for two adults) タクシー / ロッキンガム・バス・ステーション-マルセイ・ポイント: A$8=\740 |
関連サイト | オーストラリア 西オーストラリア パース近郊のビーチ |
アドバイス | ロッキンガム(Rockingham)への行き方
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フリーで旅行をしているということは、すでに確定している空路による移動を除けば、自分たちで気儘に日程を組めるという反面、現地での移動はすべて自分たちで手配しなければならないという厄介な側面を持っている。
もちろん、前日までに予定を立てていれば、それらを睨んで起床時間を逆算する必要性も生じようかというものになるのだが、当日の朝に起きてから決めようというのでは、どうしても朝寝坊になるものである。
かくして、迎えた27日の朝の私たちもその宿命から逃れることはできなかった。
ビーチで手軽なのはサンセット・コースト(Sunset Coast)一帯なのだが、スワンボーン・ビーチ(Swanbourne Beach)での思い出があまり芳しいものでなかっただけに、別の場所を選択したいものだ。
冷静に考えれば、ただ寛ぐだけの目的で行くのなら、トップレスの美女ちゃんがいようといまいと、あまり関係ないとも思うのだが、小麦色のマーメイドが見られないのなら、次善の策としては海洋生物に巡り合う旅と思うのが人情(!?)というものだろう。
ところで、WA(Western Australia)で野性のイルカ見物をするなら、モンキー・マイア(Monkey Mia)へ行くか、ロッキンガム(Rockingham)へドルフィン・スイミング(Dolphin Swimming/120A$=\11,160)のツアーを利用して行くことであるが、明日の夜にはシドニーへ飛ばなければならない身では、いずれも不可能だ。
もし仮に、モンキー・マイア(Monkey Mia)行きを実施するには、今日を含めて最低4日は必要となる計算になるし、格安旅行をしようと思えば1週間である。
まさにオーストラリア大陸の広さをあらためて感じずにはいられないが、こういうプランへの変更は、空路の移動に自由が効く
"OPEN TICKET"を持っていないとダメで、今回は諦めざるを得ないだろう。
もう一つは、クォッカ(Quokka)と呼ばれる有袋類で有名なロットネスト島(Rottnest Island)へフェリーで渡ることなのだが、パース発着のOceanic Cruises利用の場合、早朝の起床(!?)が必要で、朝寝坊をしてしまうとアウトである。
あとは、"Fremantle line"に乗ってフェリーに追いつくという方法もなくはないが、スワン川(Swan River)クルーズの楽しみもなくなるし、そこまでするぐらいなら明日の予定を前倒しして、週末(金・土・日)にやっているフリーマントル・マーケット(Fremantle Market)に行った方が良い。
そこで、私たちは新たな行き先を検討しても良かったのだが、困った時の神頼みならぬ「地球の歩き方」頼みだ。最近では、日本人旅行者のバイブルと化したガイドブックの記述にはこうある。
−イルカ、アシカ、ペンギン、この3種類の海洋生物を、ほぼ確実に見られるのはオーストラリア広しといえどもロッキンガムぐらいなものだろう。 |
で、私たちはこれに望みを託し、ロッキンガム(Rockingham)へ行ってみることにする。
ロッキンガム(Rockingham) |
ただ、ここは地図の上では近そうなのだが、件(くだん)のガイドブックには公共交通機関を使ったアクセス方法は掲載されていないし、昨日のツアーバスの車内にいた日本人ガイドも「列車で行けるか?」と聞いたときに首をひねっていたので、私も”念のため!”ぐらいの気持ちでホテルのフロントで聞くと、幸いにも「列車で行ける!」という答えが返ってきたので、メデタシというところか!
もちろん、"Sunset Coast"の太陽から大きなご褒美(!?)を貰い、未だにその日焼けというか火傷(!?)の跡が生々しく残る友人の1人も最初は「こんなんで海なんか行けねえ!」とぼやいていたが、いつもの気分屋ぶりを如何なく発揮して、私たちといつの間にか行動を共にしようとしている。
まあ、ガイドブックに関しては欲を言えば、「フリーツアーのためのガイドブックを自認しているのならバスや列車によるアクセス方法ぐらい載せろよ!」と言いたいところだが、こういった別の発見があるのも旅の楽しさだろう。
この2日間の公休日の間、ゴースト・タウンと化していたヘイ・ストリート・モール(Hay
Street Mall)やマレー・ストリート・モール(Murray Street Mall)も、年末バーゲンセール期間に突入したのか、賑わいを見せている。
また翌日からは週末になり、休みには律儀なオージーのことだから、街がゴーストタウンと化すのは想像に難くない。
パースからロッキンガム(Rockingham)までは、西オーストラリア州鉄道(The Western Australian Government Railways)のSW1線(East Perth Terminal - Bunbury)のRoad Coachesでも行ける( see also New Metro Rail web site)が、バスの方が便利だということなので、ウィリアム・ストリート(William Street)の南のはずれにあるマウンツ・ベイ・バス・ポート(Mounts Bay Bus Port)でチケット(5.5A$=\510 / MaxiRider : return ticket for two adults) を買って乗り込む。
ちなみに、このチケットは列車、バス(Transperth's bus)とフェリーに共通で使えるという代物で、市内を循環しているシティ・クリッパー(City
Clipper)などは無料である。
人ごとながら、こんな料金体系を導入していて採算がとれるのだろうか?と思ってしまうほどである。
渋滞知らずのフリーウェイをひた走り、私たちを乗せたバスは目指すロッキンガム(Rockingham)のバス・ターミナルに到着した。
到着したところは大きなショッピング・センターで、ここからショールウォーター・ベイ(Shoalwater
Bay)の南のはずれにあるマーセイ・ポイント(Mersey Point)まで歩いていくには距離があるため、タクシーなどを利用することになる。
タクシー料金は片道 8A$(\740)と4人で利用すれば大したことはないので、炎天下を歩いて行こう!なんて考えない方がよいだろう。
マレーシアではホテルの正門から裏庭まで行くのにタクシーに乗ってしまった(1995.7.7 at Tanjung Aru)軟弱者(!?)の集団が、にわかに「深夜特急」の著者、沢木耕太郎の真似をしようとしてもダメなのだ!
マーセイ・ポイント(Mersey Point)は、ショールウォーター・ベイ(Shoalwater Bay)に浮かぶ7つの小島のうち一番人気のペンギン・アイランド(Penguin Island)へのゲート・ウェイだ。
ここから島へは渡し船を使うほかに、干潮時には水深が股下ぐらいになるので、海の中を歩いて渡ることもできるのだ。
私たちが到着した時も運良く干潮になっていてジャブジャブと海の中を歩いて渡ることができたが、海風が強く、Tシャツの裾が濡れないようにと、脱いで渡ったりすると、とても夏とは思えぬ肌寒さを感じる。
どうやら日差しの強さと風の強さは、パース近郊のビーチの特色とも言えそうだが、偏西風の勢いを真正面に受ける西海岸一帯はどこもこうなのだろうか?
今夏のポルトガルのナザレもそうだったし・・・
ペンギン・アイランド(Penguin Island)は、3月末〜翌1月中旬まではフェアリーペンギンが巣を作っていて、島内の岩陰を探して歩けば簡単にペンギンを見ることができる、とガイドブックに書いてある。
と、いうことで私も岩陰に注意しながら少し歩いてみたが、いたのはペンギンならぬピクニックにきて岩陰で涼んでいる家族連れやグループで、これではペンギンなんかいるわけないな!と苦笑いして立ち去ることにした。
動物が見られないのなら、せっかく遠出したのだからビーチで一休み!といきたいところだが、ここの海は水深が膝程度しかなく(それでなければ歩いて海を渡れないが・・・)、日光浴をすると言っても強烈な日差しを避けられるところがなければ、日焼けのし過ぎで病院へ直行することになってしまう。
それに私たちのビーチ・リゾートでの必需品(!?)ともいうべきビールの販売はおろか、そういう飲食の類のものは全くない。
そういう点では所謂リゾート・アイランドとされている島と、自然保護区域となっている島には厳然とした区別がされているのに認識を新たにする思いである。
従って、昼食はおろか朝食すら満足に取ってないメンバーを抱えた私たちは、早々にペンギン・アイランド(Penguin
Island)から撤退することになってしまった。
再び浅瀬を徒歩で渡って本土に再上陸した私たちは、フードショップで買い込んだホットドッグで昼食を取りながら、近くで群れていた鴎と戯れながら昼下がりの一時を過ごす。
2日前は犬!今日は鴎!と私たちは動物愛護の精神(!?)を如何なく発揮して、休暇を楽しんでいる。
私たちが、このロッキンガム(Rockingham)まで来たのはイルカ、アシカ、ペンギンといった海洋生物を目の前にできる、という期待があったのだが、まさに大外れと言わざるを得ないだろう。
期待外れに終わった1日のせめてもの慰めというわけでないが、"Please
do not feed a sea gull."という看板があったのにかかわらず、パン屑をやり続け、餌をついばむ鴎をバックに写真を撮っていた私たち!
さすがに、血相を変えたレンジャーが注意しに来るなんてことはなかったのが幸いか。
さしもの自然保護国家(!?)のオーストラリアでも・・・
これがシンガポールだったら別の意味で罰金を取られることになるんだろうがね・・・
ロッキンガム(Rockingham)への遠征の最後を飾る(!?)のはショッピング・センターでの「買い物」である。
とは言っても、ここは免税店街でもなければ、有名なバザールがあるわけでもないので、時間潰しと翌日のフリーマントル・マーケット(Fremantle
Market)での買い物の下調べが目的というわけだ。
それでも、物価の高い日本から来れば海外の物価が安く感じる場合でも、現地の水準からすれば高価なものを買っていることが往々にしてありがちなので、こういうところで知識を仕入れることは決して無駄なことではないだろう。
売っているものは当然のことながら日用品が主なので、私は適当にアーケードの中をぶらついて、ビールを買い、"Instant
Lotteries(1A$ or 2A$ for 1 piece)" と呼ばれるスピードくじをやってみる。
2A$(\190) のものを買ったので、最高額が当たれば 50,000A$(\4,650,000) となり、今回の旅行費用が只になって、しかも高級ホテルを泊まり歩ける身分になれるわけだ。
日本人旅行者がこんなところでスピードくじをやっているのが珍しかったのか、私の周囲に人がちらほらと集まりだしたこともあって、気合を入れて擦ってみる。(オーストラリアロット研究会)
しかし、現実は厳しい!当たったのは「抽選によって当たれば〇〇(聞き取れなかった)を送ってくる」ということだけだった。
それも「旅行者」だと言うと「泊まっているホテルに送って来る」ということ(考えてみたらパースの宿泊は今夜限りだが)なので、シャトー・コモドール・ホテル(Chateau Commodore Hotel)に帰ってから言づけを頼むことにする。
でも、当然のことながら(!?)未だに何も送ってこないですね・・・
12/28(Sat) | フリーマントルでショッピング パース 23:05-カンタス航空(QF)520-翌6:05 シドニー(キングスフォード・スミス) |
宿泊先 | (機内泊) |
諸費用 | Fremantle line / 2 zone: 2.1A$=\200 |
関連サイト | オーストラリア シドニー 西オーストラリア 健康と医療 パース近郊のビーチ |
いよいよ今日でパース滞在は最後、今回のオーストラリア旅行も実質3分の1を経過することになる。
今日の予定は、私たちの旅行にしては珍しく初志貫徹になった週末(金・土・日)開催のフリーマントル・マーケット(Fremantle Market)へ行くのだ。
私としては、昨日のロッキンガム(Rockingham)が期待外れに終わったので、せっかく行きかたの研究までしたロットネスト島(Rottnest Island)行きに食指が動きそうになったのだが、ビーチ・リゾートについては、今後のグレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef)は大いに期待ができるので、今日は見送ることにして、むしろ露店で賑わうというフリーマントル(Fremantle)と、バーゲンセールの真っ直中のパースで掘り出し物を探す楽しみは、今日を逃すと2度となさそうだというのが、フリーマントル行きに決めた大きな要因なのだ。
フリーマントル(Fremantle)へ行くには、ホテル前のバス・ストップから無料のシティ・クリッパー(City
Clipper)に乗って駅まで行き、駅からは通称"Fremantle line"と呼ばれる郊外電車に乗って、終点で下車すればOKである。
運賃については、コッテスロー(Cottesloe)へ行った時と同じ"2 zone"なので
2.1A$(\200)と格安である。
そして、目指すフリーマントル・マーケット(Fremantle Market)は駅から徒歩で数分の距離だ。
フリーマントル(Fremantle) |
フリーマントル・マーケット(Fremantle Market)は、大きな屋根付きのショッピング・センター内に露店がひしめいているといった趣のあるところで、外観上から見るとマレーシアのクアラルンプールにあったセントラル・マーケット(Central
Market)に似ている。
出国前の情報だと、ここでは「値切り」などの交渉も楽しめるということだったので、私としては、それも楽しみの1つとして中に入ってみたのだが、ほとんどの商品に値札がついており、聞いてみると「値切り」には応じてくれないようで、いささか拍子抜けしてしまった。
バーゲン・シーズンで値札の数字がすでに"last price (これ以上交渉には応じないという意)"なのか、アラブや東南アジア諸国の露店など違い、そういうことはあまりしないのか、いずれにしろその情報を生かす機会はなさそうだった。
ただ、「値切り」はできなかったが、フリーマントル(Fremantle)の店は全般的に商品価格が安いようだ。
例えば "Made in Australia"のTシャツなどは1995年9月に行ったケアンズの時に比べると半値程度だし、トレーナー(sweat shirt)なども夜の涼しさを考えると買おうという気にさせられる値でもある。
やはり、全体的にバーゲン・シーズンで値札の数字がすでに"last price"というのが実際のところなのかもしれない、という感じもする。
店員に「値引きはいつもしないのか?」と聞いてみれば真偽のほどがわかったのだが、値引き交渉の方だけ気になっていたので、つい聞きそびれてしまった。
ところで、成田から出国する時点からいま一つ思わしくなかった私の体調は、25日〜27日にかけては通常の観光日程を消化するには不都合がなかったので、安心していたのだが、どうも昨夜の夕食時の寒さのせいで、今日は歩いていると体調がどうもおかしい。
散策の途中で薬局(pharmacy)へ寄って「風邪をひいたようだ (I have a slight
cold.)」と言ったら、薬局のお姉さんが「熱があるのか?(Do you have a fever?)」とか「のどが痛いのか(Sore
throat?)」とかいうことをジェスチャーまじりに聞いただけで、"Panadol-COLD & FLU (8.95A$=\830)"を売ってくれた。
海外では、よく処方箋(prescription)がないとダメだということを聞いていたので、とりあえずホッとしたのだが、それを飲んだとたんに上半身が汗びっしょりという感じになってきたので、我ながら買い物なんかよくしていられるな〜という感じなのだ。
こんな時は町をほっつき歩いていないで、ホテルの部屋にでも帰って寝れば良いのだろうが、今夜は夜行のフライトなので運悪く寝るところはない。
後は神様にでもお願いして、シドニーまで無事に着けるように祈るしかないようだ。
Panadolは海外ではポピュラーな解熱鎮痛剤で、国際線スチュワーデスも常備している人は多い。 日本からオンラインで購入するならPharmacy DiscounterやOnline Pharmacyなどを利用できる。 なお、購入の手続きをする前に iDrugStore.com−薬事法の遵守について、あるいは医薬品個人輸入のすべてで必要な知識を得ておこう。 |
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そんな気持ちが通じたのか、あるいはオーストラリアの風邪薬が強力だったのか、大汗をかいた後はなぜか身体も軽くなったようで、パースに戻った後も待ち合わせ時間になるまで、町歩きを楽しむことにした。
折しも市内はバーゲン・セールの真っ直中であったので、日用品も含めてかなり割安な値段で売られていていろんなものに食指が動きそうになるが、まだ残りの日程があることを考えると、グッと我慢のしどころであろう。
ちなみに、私自身はパース市内の観光というものをほとんどやってなかったので、最後にスワン川(Swan
River)のほとりまで散策してみることにした。
この川沿いのリバーサイド・ドライブ(Riverside Drive)という並木道は散歩やサイクリングには快適とのことらしいが、私も歩いてみて、そうだろうな〜という感じはした。
パース最後の夜は、レストランでなくパブでビールを飲みながらの夕食となった。
オーストラリアのパブの場合、日本とは雰囲気が違い、どちらかというとショット・バーというような感じで、食事のサービスもされたりするところも多いみたいだ。
私たちの入ったところも、そうした店だったのだろうか、つまみとして頼んだものでもボリュームはかなりあり、私たちにとっては、この程度でちょうどよいだろう。
ともあれ、欧米人の食う量というのは半端じゃないからね〜どこの国でも・・・
夕食も終わり、ホテルのフロントで預けていた荷物を返してもらうと、いよいよ出発である。
パースの場合、国際線のターミナルと国内線のターミナルは違うので、タクシーのドライバーにもきちんと"domestic
terminal" ということを念押しするのを忘れない。
空港でチェックインの手続きを済ませ、搭乗前の一時をカフェで過ごした後、私たちはパース発シドニー行QF(Qantas
Airways)520便の搭乗アナウンスとともに、機内に吸い込まれることになる。
これで、いよいよパースともお別れ!
明日からは、また新しい思い出の1頁を刻むことになるだろう。