地中海の夏といえば・・・

9/9(Thu) メーリッハ・ビーチで海水浴
宿泊先 トニーさん宅(Ricky Flats)でのホームステイ
関連サイト 欧州総合リンク マルタ
Newsweek日本版<小さな島国の首都はドラマがいっぱい>
マルタの佐藤聖子さんお薦めの英語学校"NSTS"の情報

今日は朝から雨が降っていた。
この日が旅行の最終日だったので、マルタのビーチでのんびり過ごしたいと思ったのだが、そううまい具合には事が運ばないようだ。
何もしないでいるのも暇なので、佐藤さんのお付き合いで彼女の3番目の娘さんをピックアップしにスリーマへ行くことになった。
彼女には3人の娘がいるそうだが、いずれも日本語があまり話せない日本人だそうだ。
そのかわり、マルタの準公用語である英語はもちろん、イタリア語とかフランス語なんかも話せるようで、英語に四苦八苦している私とはえらい違いだ。
ただ医療制度がマルタの場合、外国籍住民は外国人料金(つまり私が払った金額と同レベル)が適用されるため、それが痛いと彼女は言っていた。
ちなみに、私がセント・ルーカス病院に入院した初日に佐藤さんが連れてきていたのが、実の娘だと知ったのはこのときが最初なのだ。
それまでは佐藤さんの秘書なのかと思っていて、それにしてはあまり日本語が話せないんだな〜と不思議に思っていたのだ。

11時過ぎになってあまり天気は良くなかったが、この雨が亜熱帯性のスコールであることを信じて、意を決して北部コーストラインを目指してバスに乗っていくことにした。
まあ、行ってみて天気が回復しなければ暇つぶしだけして帰って来ようと思ったのだ。
そして、バレッタから乗ったNo.45のバスはものすごい混みようで、まるで途上国のミニバスを想像させるものだった。
それでも目の前に海が見え、ビーチパラソルのあるあたりで下車してみる。
メッリーハ(Mallieha)の風景写真だけはガイドブックに載っていたので、たぶん私が下りたところがそうであっただろう。
本来なら日よけで使うはずのパラソルを雨よけのために借り、暇つぶしに持っていた週刊誌を広げて読んでみる。
もう入院生活中に同様の週刊誌は飽きるほど読んだのだが、最後の1冊をこの日のために取っておいたのだ。

北部コーストライン
Mellieha Bay Mellieha Bay
メッリーハ湾
Mellieha Bay St Paul's Bay
メッリーハ湾 聖パウロ湾

この上の写真は正真正銘、私が撮ったものだ。
ご覧の通り、天は私に味方したようで、午後になると晴れ間が広がり、ビーチで寛ぐ人も徐々に増え始めた。
私はトニーさんの家にホームステイしていたために、連日の早起きを余儀なくされていたので、ここでしばしの昼寝タイムである。
やはり、地中海沿岸諸国に夏に訪れたならこういう日がなくてはならない。
これで隣に美女でもいればいいのだが、ついこの前まで入院していた身、日本に無事に帰れるかどうかもわからなかったことを思えば、贅沢を言うのはやめておこう。

帰りのバスを待つ間、イギリスのヨークシャーというところから来たという親子連れと少し話す。
英会話の実地演習が長かったせいか、自分でも驚くほど会話ができるようになったみたいだ。
彼らはロンドンからマルタまで来るのに飛行機が遅れて7時間もかかったことを怒っていたが、私が日本から20時間以上かけてマルタに来たことを知って驚いたようだった。
たぶん、一般の欧州人にとって、日本は果てしなく遠いところなのだろう。
だからFar Eastと呼んでるのだろうね。

メッリーハ(Mallieha)へは主に次の5本のバスルートで行くことができる。
それに加え、45番と645番はゴゾ・フェリー・ターミナルがあるチャルケウワ(Cirkewwa)まで足を伸ばしている。
バスNo. 主な経由地(Main Trips Route) 時刻表(Timetable)
43 Valletta-Msida Creek-Lija Cemetry-Mosta Dome-St. Paul's Bay-Xemxija Bay-Mellieha Heights summer winter
44 Valletta-Msida Creek-Lija Cemetry-Mosta Dome-St. Paul's Bay-Xemxija Bay-Mellieha Heights-Mellieha Church-Ghadira Bay
45 Valletta-Msida Creek-Lija Cemetry-Mosta Dome-St. Paul's Bay-Xemxija Bay-Mellieha Heights-Ghadira Bay-Cirkewwa (Gozo Ferry Boat Terminal) summer winter
50 Valletta-Msida Creek-Valley Road-B'Kara Naxxar Road-Lija Cemetry-Mosta Dome-St. Paul's Bay-Xemxija-Selmun-Mellieha Church-Mellieha Bay-Armier Bay summer 冬期は運転なし
645 Sliema Ferries-Tower Road-St. Julians Bay-Paceville-St. Andrews-Dolphinarium-Coastline Hotel-St. Paul's Bay-Xemxija Heights-Mellieha Bay-Cirkewwa (Gozo Ferry Boat Terminal) summer winter

聖子さん、トニーさん、そしてわが友人に多大なる感謝を捧ぐ

9/10(Fri) マルタ(ルア) 7:10-マルタ航空(KM)628-9:20 ミラノ(マルペンサ) 14:15-アリタリア航空(AZ)788-翌8:55 東京(成田)
関連サイト らっしゃい東京 (http://www.tcvb.or.jp/)
成田空港 (http://www.narita-airport.or.jp/)

いろいろなことがあったこの旅もいよいよ帰国のときを迎えた。
当初の予定でいけば、今ごろはイタリアを1人で旅していたのだが、思わぬアクシデントによってマルタで多数の人と知り合うことができた。
特に佐藤さんとトニーさんには大変お世話になったばかりでなく、この旅行記を書いている今でも交流があるのだ。
本当に人の出会いというものは不思議だとつくづく思う。
残念ながらこのとき出会った留学生の女性たちとはこのとき限りになってしまったが、何らかの縁でこのサイトを覗き、1999年夏に会った病院帰りの変な親父(!?)を思い出していただけたら幸いに思う。
マルタ航空628便の搭乗のアナウンスが聞こえてくる。
旅の終わりまで約32時間、マルタでの思い出が地中海の彼方に去ろうとしている。


マルタで出会った人たち
photo with Tony and Japanese girls photo with Japanese girls
photo with Seiko and Japanese girls photo with Seiko, Tony and Japanese girls
photo with Seiko, Tony and Japanese girls

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