7/12(Fri) | ゲント市内観光 ゲント(セント・ピータース) 12:15-(SNCB/IC510)-12:52 ブリュッセル(セントラル ブリュッセル市内観光 |
宿泊先 | Novotel Grand Place / 2,500BF (\9,750) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | Intercity Train /ゲント-ブリュッセル (2等車): 175BF=\680 ゲントのトラム: 40BF=\160 |
関連サイト | 欧州総合リンク ベルギー ゲント ブリュッセル |
風通しが悪かったせいか、部屋の中が蒸して、あまり眠れずに今朝を迎えた。
「残り物には福がある(saving the best for last)」というのはどうやら日本だけのようだ。
昨夜泊まったホテルは部屋によって当たりはずれが大きすぎるので、予約するときは気をつけた方がいいかもしれない。
ゲントは中世以来、ブルージュとはライバル関係にある由緒ある町で、現代と中世が美しく調和しているところが魅力的であるのだが、私に言わせれば半日観光すれば充分なところだろう。
当初は、ビーチ・リゾートのオステンド(Oostende)へ行こう!などと考えて、2泊しようと考えていた私であるが、相変わらず、外はどんよりと曇っているし、部屋は蒸し暑いとくれば、午後にはここを脱出すべきという結論に達しよう。
ただ、この町は、史跡巡りには事欠かないので、そういったものに興味のある人は1日滞在することをお薦めする。
こんな私でも以前はこれほど欧州の史跡に冷淡(!?)ではなかったのだが、贅沢なことに食傷気味なのかもしれない。
まあ、史跡撮影会にはもってこいのところなのは確かなので、私の泊まっているホテルの周りにも代表的な史跡として、聖ハーブ寺院(St. Baafskathedraal)、鐘楼と繊維ホール(Belfort en Lakenhalle)、聖ニコラス教会(St. Niklaaskerk)があり、ちょっと歩くだけで撮りきることができるほどだ。
さらに、歩いていくとフランドル伯居城(Gravensteen)という史跡があり、その周囲では朝市が開催されていて、いろんな露店が軒を並べている。<金曜市(Vrijdagmarkt)というのが他の場所でもやっている>
その中には懐かしのシシケバブ(Sis Kebap)の露店がどぎつい香りを撒き散らしたりしているが、アラブ圏名物(!?)の客引きがいないのが嬉しくもあり、寂しくもある。
ここの1軒の鞄屋で、私はファスナーが壊れかけた手持ちのリュックサック(rucksack)を買い換えることにした。
もちろん、手持ちのものは、鞄屋の兄ちゃんに捨ててくれと頼むのだが、まさか捨てた私の鞄がそのまま修理もされずに売られていることはないよね・・・
ここはアラブじゃないんだから・・・
ゲントの史跡群 | |
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聖ニコラス教会 (St. Niklaaskerk) | 鐘楼 (Belfort) |
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ゲントの運河 | フランドル伯居城 (Gravensteen) |
予定通りに午前中で史跡巡りを終えた私は、バックパックを預けていたホテルに戻り、美人のフロントのお姉さんにサヨナラをして、ゲント・セント・ピータース(Gent
Sint Pieters)駅へ行くことにする。
そこからどこへ行くかと言えば、やはり帰国のことを考えると、首都であるブリュッセルへ行くべきということになろうか。
駅でもらった時刻表を見た限りでは、マーストリヒト(Maastricht)や、ヴェルヴィエ(Verviers)経由で温泉リゾートとなっているスパ(Spa)に行くのも簡単そうなので、これらも捨てがたいが、いずれにしろ、帰国日にアムステルダムのスキポール空港(Schiphol Airport)へ行けることが条件だ。
ゲント・セント・ピータース(Gent Sint Pieters) からブリュッセル中央駅までは、それこそ来た列車に乗れば良いというレベルで列車が頻発しており、移動については何の苦労もない。
結局のところ、いろいろ悩んだ(!?)割りには、平凡にブリュッセル泊を選択したあたり、「下手の考え休むに似たり」というところか。
まあ、この故事に言われるように、「よい考えも出ないのに、時間ばかり費やして考えるのは、ただ休んでいるように無駄なこと。」だが、日本の会社の場合は結果が何も出なくても、考えているフリをしている奴の方が、休んでいる奴より数段評価が良いという面白い社会だから、あながち無駄でもないが・・・
昼過ぎにブリュッセルに到着した私は、3年ぶりに訪れた感慨に浸るのもそこそこに、ホテル探しのために観光案内所へ足を運ぶ。
ここで紹介してもらったのが "It's special price."と言われた"Novotel
Grand Place"であるが、エアコンとミニ・バーのついた高級ホテルで、昨夜のホテルの25%増しとはラッキーだ。
さて、午後は何をしようか?
もう観光するのも疲れたし・・・
7月のベルギーはバーゲンの季節!
とりあえず、グラン・プラス(Grand Place)にでも行ってみる?
7/13(Sat) | ディナンとジャンバルへの小旅行 |
宿泊先 | Novotel Grand Place / 2,500BF (\9,750) per night |
[booking sites for you / agoda.jp Booking.com Hotel Club venere (英語・日本語) アップルワールド JHCホテル (日本語)] | |
諸費用 | Intercity Train /ブリュッセル-ディナン (2等車): 250BF=\980 ディナンのシタデルへの入場料: 130BF=\510 |
関連サイト | 欧州総合リンク ベルギー ディナン ブリュッセル |
アドバイス | ジャンバル(Genval)
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今日は早起きをしたら、温泉リゾートのスパ(Spa)に行って、温泉&カジノで旅行の締め括りをしようと思ったのだが、あまりの快適さと寝不足が相まって、起きたのは9時過ぎ!
これだと、どう転んでもスパへ到着するのは午後1時頃になるのは必定!となれば、別の手を考えるしかなさそうだ。
そもそも、アラームのセットなしに7時前に起きよう!なんて考えが甘過ぎたようだ。
日本の常識からすると、温泉の日帰り入浴するだけなのに午後1時到着で、何の不満があるのか?というところだろうが、ここはヨーロッパ、しかもスパという言葉の語源ともなっている由緒(!?)ある地なのだ!
温泉というところは、それこそ保養地(リゾート)であり、旅行者向けに1日体験コース(Un
Jour a Spa)があるように、1時間湯船に浸かるだけで帰ってくるところではないのである。
従って、スパへ行くのを諦めた私は、ホテルで朝食をゆっくり取り、ミューズ(Meuse)川沿いの町であるディナン(Dinant)へ行くことに決めた。
まあ、ここに特に何か特別なものがここにあるわけではないが、帰りに遊覧船での古城見物ができそうなので、選択したのである。
ただの時間潰しと言えばそうとも言える。
私がブリュッセル中央駅(Bruxelles C.S)で、ディナン(Dinant)へ直行する列車がないか見ていると、後から声が掛かる。
どうやら私がみていた時刻表は、A表示がある平日用のものだったらしく、声をかけてきた紳士は「今日は土曜なので、今日はこちらの時刻表(C表示のある土・日・祭日用)だ!」ということを言ってくる。
時刻表の解説がフランス語とフラマン語(オランダ語の方言の一つ)しかなく、遠く14年前のフランス語の講義を思い出しながら、時刻表を見つめていた私にとっては救いの神であったようだ。
ちなみに、これから行くところは、ワロン地方(Wallonie)であり、フランス語が幅を効かせるが、英語が通じなくてもチケットを買ったり、食事をするくらいは不自由しないだろう。
ディナン(Dinant) | |
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ディナン(Dinant)までは、ブリュッセル中央駅(Bruxelles C.S)からIC(Intercity)で約1時間30分の距離である。
ここは、ミューズ(Meuse)川を隔てて、たまねぎ型の屋根のノートルダム教会(Collégiale Notre-dame)がまるで絵を描いたようにそびえ立ち、晴れていれば、それこそ絶品の風景になろうかという感じだが、生憎どんよりと曇っていて、いま一つパッとしないようである。
また、ここのもう一つの見どころは、100mの山の上にあるシタデール(Citadelle: walk 130BF=\510)でそこから見える景観が売り物である。
もちろん、私は散策の途中の景色にも期待して、柄にもなくロープウェイを使わずに、石段を歩いて上ったのだが、やはり失敗で、途中の景色は期待したほどではないし、ただ疲れるだけのものである。
ここは、一気にロープウェイを使って山頂に行き、写真撮影会に精を出すべしというところかな!
ただ、運動不足の人や、寒さで冷えた身体を温めたい人、美味しいビールを飲みたい人は別だけど・・・
たとえ涼しかろうが、私は川辺のカフェで冷えたビールを飲み、食事の後もデザートを欠かさない。
ベルギーに来て、ビールを飲まないなんていうのは、旅の楽しみの1つを放棄しているのに等しい行為だ!というのが私の持論だ。(わが友人に言わせれば、私はいつでもどこでも飲んでいると、言うだろうが)
ところで、こうしている私は、遊覧船の出発までの時間潰しをしているようだが、残念ながら、ナミュール(Namur)行きの遊覧船(from Namur 10:00, from Dinant 15:30 / Sat, Sun only)の時間までは、たっぷり2時間もあり、1人で時間を潰せるようなところもないのだ。(せいぜいカジノか?)
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ジャンバル(Genval) | グラン・プラス(Grand Place, Brussels) |
と、いうわけで私はどうしたか?と言うと、「地球の歩き方」にベタ記事として載っていた帰路の途中にあるジャンバル(Genval)なんていうところに寄ってみることにしたのだ。
ここは、それこそIR(Interregio=都市間急行でICよりランクが下)とL(Local=各駅停車)が停車するだけの田舎駅であり、当然ながら観光案内所なんて気のきいたのはないし、英語も通じない。
ただ、ここの湖には、スイスのジュネーブ(Genève)にあるレマン湖(Lac Léman)のように中央に噴水があるので「小ジュネーブ」と呼ぶ人がいる、なんて書いてあったので、地元の人で賑わっているのか?と思って来たものの、見どころは何とこの噴水だけだ。
言って見れば熟年夫婦が犬を連れて湖のほとりを散策する、っていうイメージの保養地だったのだ。
ブリュッセルに戻った私は 相変わらずのポテトたっぷりの夕食を終え、人々はさらに1杯やろうか!とカフェに座っている。
おしゃべりに余念のないカップルや友人同士で来ている人、私と同じように独りで読書を続ける人たち。
いろいろな人たちが短い夏の夜更けを楽しむヨーロッパの都市の風景がここにある。
あと数時間で今日も終わり!
グラン・プラス(Grand Place)の音と光のショーも終わろうとしている。
7/14(Sun) | ブリュッセル(セントラル) 9:14-(SNCB/IC2481)-11:47 アムステルダム(スキポール) アムステルダム(スキポール) 14:55-KLMオランダ航空(KL)861-翌9:05 東京(成田) |
諸費用 | Intercity Train /ブリュッセル-スキポール (1等車): 1,650BF=\6,440 スキポール空港のサウナ(Hotel Mercure): 25G=\1,680 |
関連サイト | らっしゃい東京 (http://www.tcvb.or.jp/) |
成田空港 (http://www.narita-airport.or.jp/) |
いよいよ今回の旅もファイナルを迎えることになったようだ。
帰国当日になってもなお、最終フライトに乗る予定の空港から遠く離れた異国の地にいるのは、今回の旅行が初めてで、この帰国プランを実現させるためには、列車の脱線による不通やストライキといった突発的な事態が起こらないことを祈るだけである。
まあ、鉄道のストライキが起こりそうなのは、イタリアとかフランスなので、その点では安心しているが、こればかりは、ぶち当たったら不運と言うべきか。
でも、帰国便のチケットはFIXなので変更が効かずに、マル損することになってしまうので、不運なんて一言じゃ済まなくなるけどね。
とりあえず、ストライキも脱線事故も杞憂に過ぎず、平常通り列車が運行されたことに感謝している。
ブリュッセルからの旅立ちに際しては、1993年9月22日(Marrakech-Casablanca
/ Morocco)以来、久しぶりに1等車を奮発する。
しかし、優雅にコンパートメントを占領して寝そべって旅行できることを期待していた私は、単なる座席車でしかなかったことにがっかりしてしまった。
オーストリアのIC(Intercity)は2等車でもコンパートメント(1994.9.5)だったことに比べると、料金の割りにはベネルクスの鉄道は設備が劣るようである。
約2時間30分の列車の旅を終え、私はバックパックをカートに乗せてスキポール空港(Schiphol Airport)の出発ロビーへと進む。
成田空港の場合は駅から空港への移動はエスカレーターだが、ここは緩やかなスロープになっていて、当然のことながらカートもそのまま押して行くことができるようになっている。
些細なことだが、こういったところにも成田の不便さというものが感じられるのは私だけだろうか?
列車を1本前にしたことによって、離陸3時間前という極めて早い時間に到着してしまった私は、空港のターミナル・ホテル(Hotel
Mercure)のサウナで時間を潰すことにした。
フロントで手続きをし、中に入ってみると、予想に反して私の貸切り状態である。
低温のサウナなので、中の木製の長椅子に寝そべって、汗を流すことができるので、非常に楽だ。
2年前に来た時の空港ガイドには、その記載がなかったので、最近できたサービスなのかもしれない。
また、空港内にはカジノまであって、免税品店以外にも旅行者が金を落とすような仕組みになっている。
ここでは、さすがの私もプレイしたことがないので、何とも言えないが、トランジットの合間にでもやるのだろうか?
さすがに市内からやってきた、いわゆる単純出国の人は、あまりプレイしているとは思えないが、ゲーム・センターで暇潰しをする感覚でみんないるのだろうか?
今度来る時には、私もやってみようか!
1万円ぐらい投資して・・・
午後2時過ぎ、いよいよ帰国便のフライトへ搭乗する時間が迫ってくる。
去る2日に日本を出発して13日間、思い起こせば、今回は私にとって、それほどインパクトのある旅行でもなかったような気もする。
観光は、月並みで見飽きた(!?)感のある教会と、中世風の町並みのオンパレードに終始したような気がするし、期待のビーチ・リゾートは今一つ、新しい発見もほとんどなし、となると、何が収穫だったのか?
ポルトガルの美味しいシーフード料理を堪能できたことか?
ベルギーのカフェで見たこともないビールを飲みまくったことか?
グルメの旅ということであれば、これでもOKか!
でも何か物足りないものがある。
今回の旅行にて、来年か再来年には、NW(Northwest Airlines)利用によるアジア圏のフリートラベルが実現することになる。
どこへ行くかは今のところ未定だが、少なくともヨーロッパ諸国とは違った発見があるに違いない。
1996年7月19日(Local Time)、アメリカ合衆国ジョージア州のアトランタ(Atlanta)、聖火台にボクシングの元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリが上る。
私が2週間の旅行を終えて帰国した、そのたった5日後のことである。
できれば、アムステルダムからアトランタへ飛んで行きたい!今はそんな気分に満ちている。
しかし、私の乗った飛行機は、無情(!?)にも東京目指して離陸しつつあった。